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キヤノン 2019年12月期第1四半期決算発表 イメージングシステム不振 その対策は?

キヤノンが、2019年12月期第1四半期決算発表を行いました。イメージングシステムの落ち込みが目立ち、イメージングシステムの営業利益予想は940億円(前年比 25.8%減)。イメージングシステムの2019年1-3月期の売上高は、47億年(前年比 81.6%減)とのこと。

2019年12月期第1四半期決算 説明会資料 (ノート付き)を参考にしています。ちなみにイメージングシステムは、カメラだけでなくプリンター事業なども含みます

2019年Q1 : キヤノンにおけるデジタルカメラ市場動向

キヤノン 2019年Q1ポイント
  • カメラ市場の縮小幅は拡大
  • 中国や欧州における景気の減速やユーロ安など影響
  • スマートフォンの台頭により、一眼レフカメラ市場が急速に縮小している一方で、ミラーレスがその落ち込みをカバーできていない

カメラ市場がエントリークラスを中心に縮小しつつある事は以前から叫ばれており、世界経済の影響を受けている事は理解できますが、今回の文面を見るとスマートフォンがデジタル一眼レフ市場も駆逐しているように感じる表現に少し違和感を覚えます。キヤノンは、デジタル一眼レフからミラーレスへ移行している過渡期で、ここ数年デジタル一眼レフは、エントリー機しか投入していない事も影響しているのかもしれません。

2019年Q1 イメージングシステム 売上高・営業利益

キヤノン イメージングシステム 2019年Q1
  • 売上高 : 1,763億円 (前年比 -17.0%)
  • 営業利益 : 74億円 (前年比 -81.6%)

こちらでもスマートフォンの台頭と一眼レフを中心とした市場の縮小影響を受けている事を挙げ、大幅な減収減益となった事を明らかにしています。営業利益が、前年比 -81.6%でビックリ。

2019年 イメージングシステム 年間の見通し

キヤノン イメージングシステム 2019年見通し
  • 売上高 : 8,890億円 (前年比 -8.4%)
  • 営業利益 : 940億円 (前年比 -25.8%)

カメラ市場縮小のスピードを大きく見直し、レンズ交換式カメラを中心に売上・利益ともに引き下げたとしていますが、プロダクトミックスの改善・原価低減活動強化を図り下期の収益改善を図っていく方針のようです。

カメラ事業の対策

キヤノン カメラ事業の対策
  • 事業の軸足を一眼レフからミラーレスへと着実にシフト
  • フルサイズミラーレスとレンズの拡販を中心に収益性の回復を目指す

キヤノンは、マーケティング的に利益だけでなく台数シェアも狙う傾向にあるので、数が出るエントリー機は利益率は低く、今後 利益率も販売台数を狙っていくのか気になるところです。今回年間販売台数を420万台に引き下げた事も確認できます。

2019年Q1の状況と対策

  • ミラーレスの販売台数は市場の伸びを大きく上回る
  • EOS Kiss MやEOS Rなどの新製品がその牽引役
  • 小型・軽量化を実現したフルサイズミラーレス EOS RPも投入しラインアップを拡充
  • RFレンズについては新たに6本を年内に投入する予定
  • 収益面については、ミラーレスの中でも特に高い成長が続くフルサイズカテゴリにおいて、Rシステムの両製品を積極的に拡販していく
  • コンパクトカメラは、引き続き採算性の高いプレミアムモデル G シリーズの拡販を進める

在庫調整の必要性

在庫調整の必要性
  • 一眼レフを中心とした売上の減速により高い在庫水準となっている
  • 市場や顧客の動きに細心の注意を払いながら生産調整を行い、早期に適正水準まで引き下げる

どうやら在庫問題を抱えている模様。在庫管理の徹底を図っていく事を明らかにしています。やはりデジタル一眼レフからミラーレスに移行していく過渡期で、すでにキヤノンの顧客はミラーレスに移行しつつあり、デジタル一眼レフの購買力が低下しつつある事が伺えます。キヤノンは、ミラーレスが好調である事をアピールしているので、ミラーレス市場全体のシェアが拡大する事に期待です。