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キヤノン 第1四半期 レンズ交換式カメラ販売台数半減 プリンターが利益を支える

キヤノンマーケティングジャパンが、2020年度第1四半期決算を発表しました。やはり新型肺炎の影響は大きく、前年比のレンズ交換式カメラの販売台数がほぼ半減しています。

1~3月におけるわが国の経済を振り返りますと、世界経済の不確実性や消費税増税後の消費マインドの冷え込みに加え、新型コロナウイルス感染症の拡大により先行きはさらに不透明な状況となっております。

このような経済環境のもと、当社グループは引き続きITソリューションに注力したものの、縮小傾向となっていたオフィスMFP等のビジネス機器やレンズ交換式デジタルカメラ等のコンスーマ製品の市場が、新型コロナウイルス感染症の影響により一段と低調となったこと等から、売上高は1,414億83百万円(前年同期比6.3%減)となりました。

利益につきましては、全社的な販管費の削減に努めるとともに、コンスーマセグメントにおいて高付加価値商品の構成比が高まったこと等から、営業利益は77億67百万円(前年同期比10.7%増)、経常利益は77億91百万円(前年同期比7.4%増)となりました。なお、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、本年1月に連結子会社であったキヤノンライフケアソリューションズ(株)の株式をキヤノンメディカルシステムズ(株)に譲渡した際に譲渡損が発生したこと等により、41億4百万円(前年同期比14.1%減)となりました 。※決算短信 2020年12月期第1四半期実績より

やはり新型肺炎の影響が大きく、2020年12月期第1四半期 決算説明会 PDFの中でも「3月に入り、オフィスのプリントボリュームの減少や、家電量販店の休業・営業時間短縮等によるコンスーマ製品の減少は顕著になっている。」と掲載しています。やはり気になるのはカメラの売れ行きでPDF資料の中の " セグメント情報 コンスーマ " を見てみると…

セグメント情報

デジタルカメラ 台数ベースにおける前年比

  • レンズ交換式デジタルカメラ … -46% (一眼レフ -39% / ミラーレス -54%)
  • コンパクトデジタルカメラ … -26%

具体的な販売台数は分かりませんが、前年比で見るとレンズ交換式カメラはほぼ半減している事が分かります。キヤノンはミラーレスへの移行を始めているにも関わらずミラーレスの売れ行きが " -54% " とかなり落ち込んでいる模様。

コンスーマ全体で見ればインクジェットプリンターが好調で、営業利益は新製品効果による荒利の増加や、一部の販管費を削減したこと等により改善している為、前年比で売上高は 259億円 → 247億円と4.8%減ながも、利益率は -5.0% → 0% に改善しており5.0%増となっています。あと新型肺炎の影響で未確定な要素が多く2020年12月期業績予想を取り下げました。

明日 4月23日(木)は、キヤノン株式会社の2020年12月期 第1四半期 決算発表が行われる予定です。イメージング事業に関して具体的な方向性や対応そしてロードマップを示すかもしれません。