キヤノン「撤退を考えた事はない」ミラーレスシェア ソニー41.8% キヤノン 23.8%
東洋経済オンラインが、キヤノン イメージングコミュニケーション事業本部本部長 戸倉剛常務執行役員インタビュー記事を掲載しました。現時点のカメラ市場の状況をはじめ今後の展開について語った興味深いインタビュー記事となっています。
「カメラ事業の撤退を考えた事はない」と語りながらカメラ事業縮小の可能性も示唆
オリンパスの映像事業売却をきっかけに今後業界再編が進むのかどうか、キヤノンはどういう姿勢なのか聞いた質問に対して…
- 業界再編についてはなんとも言えない
- ただ、各社も生き残りで必死になっている面があり、何が起きてもおかしくない
- (キヤノンとしてカメラ事業からの撤退は)考えたことはない
加えてキヤノンがこれまで蓄積した光学技術は複写機・産業機械・医療機器など様々な分野で重要で " カメラ事業が縮小しても " リソースの活用先は充分あると語っています。
先日キヤノンは決算発表で、カメラ事業に関してスリム化を加速する事を示唆しており、光学技術を活かし車載や産業用センサーなどの新たな分野に振り分け、事業領域の入替を目指していく事を明らかにしているので、ニュアンスは違いますが同じ事を語っている印象。
ミラーレスシェア ソニー41.8% キヤノン 23.8%
- キヤノンは一眼レフカメラでは業界トップ
- ミラーレスカメラではシェア41.8%のソニーの後塵を拝し
- シェア23.8%と出遅れています
上記の数字はキヤノン 戸倉氏が語ったものではなく、質問として挙げたデータになります。しかしキヤノンは、ミラーレスシェアのトップでない事を認め、商品力やマーケティングに原因があった可能性を示唆。やはり今回の「EOS R5」が肝いりの戦略機である事が伺える内容となっています。
「EOS R5」はスチルカメラとしては抜群の前評判で、動画性能に関しては賛否両論ある状態。現在品不足状態で今後市場に広がっていけば、最終的な判断・評価が市場に出てくると思われます。