DXOMARKが、キヤノン EOS R5 センサースコアを公開
DXOMARKが、キヤノンのRFマウント 5シリーズである「EOS R5」センサースコアとレビューを掲載しました。「EOS R6」の時と同じようにソニー機と比較せず、総合スコアを考慮しない不思議なレビュー記事となっています。DXOMARK的にソニー機と比べる必要はないのか、忖度なのか配慮なのか、色々想像してしまいます。
一応スクリーンショットで競合機の可能性があるパナソニック「LUMIX S1R」、ソニー「α7R III」、ソニー「α7R IV」、ニコン「Z 7」と比較してみました。
EOS R5 センサースコア
- 総合スコア : 95ポイント
- 色深度 : 25.3bits
- ダイナミックレンジ : 14.6Evs
- ISO高感度耐性 : 3042ISO
総合スコアは95ポイントを獲得し、データベース上フルサイズカメラ・中判センサー全体で16位、フルサイズ機全体で14位、キヤノンカメラだけでみた場合は1位のスコアとのこと。ダイナミックレンジが14.6EVを記録し各項目の中で最大の進歩を遂げたと評価。色深度もISO感度耐性も競争力が高い解説となっています。
データベース上、「α7R III」「α7R IV」「D850」「Z 7」「S1H」など裏面照射型(BSI)センサーのノイズレベルは低く、3000~6000万画素のセンサーダイナミクスにおいて上位を占めるが、(表面照射型である)「EOS R5」は優れたダイナミックレンジを実現しており、ISO感度全域で裏面照射型(BSI)センサーに近い値であると評価。
今回は総合スコアが競合機と比べて差がある理由を掲載しており、SN比が競合機より少し低く、色深度が低くなり、ノイズレベルが高くなるので差が出てくる模様。掲載されている「EOS R5」「S1R」「Z 7」ノイズ・チャートを見てみると、低感度域で「EOS R5」が少し差がありますが、ISO高感度域は同等とのこと。その差が小さい事から非常に競争力のあるセンサーであると判断しています。
DXOMARKの結論 : 「EOS R5」は「EOS 5D Mark III」の後継機として最も期待されていたミラーレスの1機種であり、ボディ内手ブレ補正機構、高速連写、非常に有能なデュアルピクセルCMOS AF II、部分的に素晴らしい動画性能など、すべて期待を上回ったと絶賛。一応8Kと4Kオーバーサンプリング映像に関しては、コンパクトなボディでは少し無理があったと指摘していますが、「EOS R5」がその限界を押し広げたのは否定できないとフォロー。
「EOS R5」搭載センサーはキヤノン機の中では最高水準で、ダイナミックレンジはトップクラスの競争力があり、重要なISO感度において「EOS R5」はライバルよりも役に立つアドバンテージがあり、ISO高感度時に素晴らしい色味と低ノイズを実現しており、この重要なカテゴリーにおいて最高のオールラウンドなパフォーマンスを発揮する機種に仕上がっていると評価。ここまで来るのに時間は掛かったが「EOS R5」は、ライバルを打ち負かす機種になりそうだと結論付けています。
「EOS R5」「EOS R6」共に総合スコアではなく、各項目のスコアを重視したレビューになっている事は間違いないようです。…という事は、DXOMARKの総合スコアに意味はないという見方も。今後キヤノン以外の競合メーカーのレビューでも総合スコアを重視しないのであれば問題ないですが。