ホーム > カメラニュース 2023 > キヤノン 2023年Q3決算発表「ミラーレスのシェアは順調に伸びている」

キヤノン 2023年Q3決算発表「ミラーレスのシェアは順調に伸びている」

キヤノンが2023年第3四半期決算 (2023年7月~9月実績) を発表しました。ミラーレスのシェアはボディと交換レンズの相乗効果で順調に伸び、供給状況も回復しつつありQ4も適切なプロモーションを行い販売台数を伸ばしていく事を明らかにしました。

キヤノン決算

レンズ交換式カメラの市場は、各社の新製品が需要を喚起して底堅く推移しており、今年は前年を僅かに上回る585万台の規模を想定しています。

当社の第3四半期は、昨年末に発売した「EOS R6 MarkⅡ」や上期発売 のEOS Rシリーズ初のエントリーモデル「EOS R50」「EOS R100」などの新製品が順調に売上を伸ばし、全体では昨年とほぼ同じ販売台数となりました。

当社は、カメラユーザーの多様なニーズに応えるため、また、新規のユーザーを獲得するために、フルサイズからエントリーまでミラーレス本体のラインアップを拡充してきました。交換レンズについても今年すでに5本を追加し、現時点で38本まで増やしてきたことで、本体とレンズの相乗効果でミラーレスのシェアを順調に伸ばしております。

市場全体として需要に対し十分な供給を行える状態に回復したことで、各社 とも販売投資を徐々に増やしておりますので、商戦期である第4四半期は適切なプロモーションを打ちながら販売台数を伸ばし、年間で290万台を目指してまいります。※説明会資料(ノート付き)より

イメージング(カメラ) Q3実績 ※2023年7月~9月

  • 売上高 … 2,207億円 (カメラ 1,387億円 / ネットワークカメラ 820億円)
  • 営業利益 … 402億円

イメージング(カメラ) 通期見通し ※2023年1月~12月

  • 売上高 … 9,010億円 (カメラ 5,515億円 / ネットワークカメラ 3,495億円)
  • 営業利益 … 1,562億円

あと決算短信(PDF)の資料も見てみると「レンズ交換式デジタルカメラは、第4四半期の商戦期に向けて引き続き堅調に推移する見通しです。」と掲載しており、好調である事が伺えます。ミラーレス機はラインアップ的にエントリークラスからハイエンド機まで揃ってきており、交換レンズの方はまだLレンズ中心ですが、今後は購入し易い価格帯のRFレンズも拡充してくると思うし、カメラの方はフラッグシップ機「EOS R1」が登場すれば基本的なラインアップはほぼ揃うのでキヤノンのミラーレス・ビジネスは安定期に入りつつあるのかもしれません。

ちなみにキヤノン 御手洗冨士夫会長兼社長最高経営責任者 (CEO) は、9月の新聞記事で「シェアは信頼の証 50%以上のシェアを目指す」と語っています。