CP+2023 CIPA 欧米で一眼レフ(SLR)の人気が根強いもののミラーレスが体勢を占める
CP+2023でCIPAが「CIPAデジタルカメラマーケット・セミナー」を配信。その中で2022年における地域別のミラーレスと一眼レフ(SLR)の出荷数量の割合を公開しており、興味深い内容となっています。
28:52あたりから「2022年 レンズ交換式カメラ ミラーレス対一眼レフ 構成比」に触れています。出荷数量ベースの構成比。
2022年 レンズ交換式カメラ ミラーレスvs一眼レフ 構成比
日本や中国のミラーレス比率は80%を超えており、完全にミラーレスがレンズ交換式デジタルカメラの主導権を握っている事が確認できます。米国と欧州の構成比を見てみると…
- 米国 … ミラーレス59% / 一眼レフ41%
- 欧州 … ミラーレス59% / 一眼レフ41%
米国も欧州もミラーレス比率が50%を超えていますが、一眼レフ(SLR)の人気が根強い事が分かります。しかしCIPAは「米州と欧州は59%と比較的に低めですが、やはりミラーレスが多数派となっています。」と表現。
ミラーレス規格が立ち上がった時から欧米の動きは日本と比べると鈍く、欧米はミラーレスに移行しつつも個人的に一眼レフの根強い人気を感じてしまいます。米国は2021年にミラーレスが優勢になり、欧州でミラーレスが一眼レフを上回ったのは2022年が初めてとのこと。2022年ですべての国と地域でミラーレスが主導する構図が固まった事になります。
CIPAがどうして先程の表現したのかというと、下記の事を示唆したかったからと思われます。
世界出荷として取りまとめたミラーレスと一眼レフの数量と金額の構成比も公開。
- 数量 … ミラーレス69% / 一眼レフ31%
- 金額 … ミラーレス86% / 一眼レフ14%
数量も金額もミラーレスが一眼レフを圧倒している事が分かります。CIPAは「一眼レフがミラーレスに決定的に劣る製品カテゴリーではない事は何度も重ねて申し上げる必要はありますが、ミラーレスが大勢を占めるに至った事は事実です。」「デジタルカメラマーケットの主力たるレンズ交換式デジタルカメラの主力中の主力が、ミラーレスである事はもはや疑いようのない事実なのです。」「デジタルカメラマーケットは、非常に重要な歴史的ターニングポイントを迎えました。」と解説。