富士フイルム「X-S10 3つダイヤルそれぞれの操作感を変えている」「目標はすべてクリア」
富士フイルムが、X lab「X-S10」開発者トーク 後編をYouTubeに公開しました。ダイヤルの操作感や徹底的な放熱の試行錯誤など開発秘話を語っています。「X-S10」は、開発時の目標はすべてクリア出来たカメラとのこと。
3つのダイヤルの操作感(フィーリング)の違い : 「X-S10」は、コマンドダイヤル・モードダイヤル・ファンクションダイヤルの3つのダイヤルを採用していますが、下記のように操作感(フィーリング)がそれぞれ違うとデザインを担当した亀井敬太氏が解説。
- コマンドダイヤル … カリカリと気持ち良くグルグル回る
- モードダイヤル … 1つ1つポジションにカチッと小気味良くはまる
- ファンクションダイヤル … ヌルヌルと操作感が気持ち良い
この他にも前編と同じように操作性にこだわったデザイン秘話も語っています。
熱が伝わり易い金属を使用し、あらゆる場所に熱を逃がした : ボディを小型化し、IBISを搭載する事で消費電力が増加し内部で発生する熱が高くなってしまい、しかも(熱の影響で)撮影時間が短くなってしまうため、鉄が伝わり易い金属を使用し筐体のあらゆる所に熱を逃がす設計を施しているそうです。最終的には、開発当初の3倍性能が向上している模様。
ショックアブソーバー : 開発当初はバネを使用し振動を低減するショックアブソーバーを採用しない事を考えていたそうなのですが、顧客にとってあった方が良いと判断し、これまでと同じショックアブソーバーではボディが大きくなってしまうので、バネを4本から3本に減らし良い部材も探しスムーズに動作させる事で小型化しながらも従来機種と同等以上の性能を実現しているとのこと。
X-S10を購入するお客様へ
- 手ブレ補正 入江史憲氏 … 小型ボディに上位機種の性能を詰め込めるだけ詰め込み、本当に幅広いお客様に使っていただけるとありがたい
- デザイン 亀井敬太氏 … 今回はディテールまで自分のこだわりが反映出来た機種と思っており、天面の造形など細かい所にデザインのこだわりが詰め込まれた機種と思っているので購入し見て触り撮っていただいて納得していただきたい
- メカ設計 林美宏氏 … トータルでとくにかく使い易いカメラを作りたかった、富士フイルムとしてベストはこれであるが、他にもっと良いモノがあるのではないか?という興味があるのでお客様の声を聞いてみたい
「X-S」は新しいラインアップの新製品で、新しい方向性を打ち出し、目標は全部クリア出来たカメラであり、売れない理由ないと言えるぐらい自信を持って出せる機種だけに、購入し静止画・動画を撮影していただきたいと思っていると商品企画の渡邊淳氏が最後に語っています。