ニコン 社内で一眼レフ志向が根強い報道 2019年ミラーレス販売台数 N28万台 S165万台
東洋経済オンラインが、先日のニコン決算発表に関するカメラ事業記事を掲載しました。ミラーレスへのシフトが急務となっていますが、社内では世界を席巻した一眼レフ志向が根強い模様。2019年のニコン・ミラーレス機 販売台数も掲載しています。
根強い一眼レフ志向
- ニコンが出遅れを巻き返すことができるのか懸念も残る
- 社内では世界を席巻した一眼レフ志向が根強く、今後は開発費や販促費をミラーレスへシフトしていくことも欠かせない
これまでの決算発表でもミラーレスへシフトしていく方向性は示唆しているものの、どうやら社内では一眼レフ志向が根強く残っている事が伺え、それを懸念の1つに挙げています。
ニコンは先日の決算発表でさらに構造改革を急ぐ事を告知し、すでに生産をタイ工場に集約し、海外で2000人削減する事も明らかになっています。ニコンは、映像事業において営業利益が1500億円以下でも黒字が出る体制に持って行く事を示唆しており、人件費や販管費などの事業運営費の最適化を進めています。
今回の記事には " デジカメ商品の点数絞り込み " という表現で製品ラインアップがスリム化される事も掲載しており、社内に根強い一眼レフ志向がある中どうスリム化していくのか気になるところです。
2019年 ニコンとソニーのミラーレス販売台数 ※テクノ・システム・リサーチ調べ
- ソニー … 165万台
- ニコン … 28万台
ニコンがデジタル一眼レフとカニバる事を恐れミラーレスに参入した事が遅れた事を指摘。カメラ市場縮小だけでなく、ミラーレスカメラでの出遅れという内部的要因も響いている事も掲載しています。
生き残りのカギは差別化商品を展開できるのかどうか
今回の記事では、ニコンがカメラ市場で生き残るには、競合メーカー・競合機と比べてどう差別化した製品を展開をできるのがカギとなってくるとしています。
これ以降は私個人の雑談になりますが、どのメーカーもミドル~ハイエンド機に焦点を当てた製品展開になってきているので、個性的でありながら汎用性の高いカメラ&レンズでないと顧客はなかなか購入しないかもしれません。
あとカメラのライフサイクルも長くなってきているし、マイナーチェンジ的な機種は買い難いかも。その反面、最近はファームウェアで機能強化する事が当たり前なので、毎回後継機で大幅な進化を実現する事は難しいのだろうな~と思う事も。ニコンだけでなく、どのカメラメーカーも舵取りは難しいのではないでしょうか。