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ニコンが、上期決算(2023年4月~9月)発表 映像事業は増収増益 販売台数増加

ニコンが、2024年3月期第2四半期決算 (2023年7月~9月) 発表をしました。資料自体は上期決算 (2023年4月~9月) となっており、映像事業は前年同期比で増収増益との事。

ニコン決算

映像事業では、2023年5月に発売したフルサイズミラーレスカメラ「Z 8」を中心に、プロ・趣味層をターゲットとした中高級機及び交換レンズの拡販に注力しました。平均販売単価の上昇や円安効果もあり、増収増益となりました。これらの結果、当事業の売上収益は1,376億82百万円、前年同期比20.2%増、営業利益は252億15百万円、前年同期比13.2%増となりました。※決算短信(PDF)より

映像事業 上期実績 (2023年4月~9月)

  • 売上収益 … 1,376億円 (前年同期比 +20.2%)
  • 営業利益 … 252億円 (前年同期比 +13.2%)
  • 営業利益率 … 18.3% (営業利益÷売上高x100)

今年度のニコン映像事業は好調である事が伺えます。決算短信で映像事業の通期見通しにも触れており「通期の事業環境は、映像事業では、デジタルカメラの中高級機市場は堅調に推移すると見込まれます。」と掲載。

レンズ交換式デジタルカメラと交換レンズの販売台数 (2023年4月~9月)

  • レンズ交換式デジタルカメラ … 39万台 (前年度上期 37万台)
  • 交換レンズ … 61万本 (前年度上期 61万本)

レンズ交換式カメラと交換レンズの販売台数は安定しており、カメラに関しては2万台増加。ニコンは中高級機に注力する事により平均単価が上がり利益率は上がっています。

通期見通し

映像事業通期見通し (2023年4月~2024年3月)

  • 売上収益 … 2,750億円
  • 営業利益 … 430億円
  • レンズ交換式デジタルカメラ … 80万台
  • 交換レンズ … 125万本

映像事業の通期見通しは上方修正しており、映像収益は250億円引き上げて1,750億円、営業利益は20億円引き上げ430億円となっています。ミラーレスカメラも交換レンズも販売予想台数も引き上げている事が確認できます。見通し通りの実績になれば、売上収益も営業利益も前年度を上回る事に。

ちなみにニコンは中期経営計画(2022~2025年度)において映像事業は、映像収益2,000億円、営業利益率10%を安定達成する事を目指しています。