ホーム > カメラニュース 2020 > オリンパスQ3決算発表 映像事業 新製品効果で改善するものの通期見通しは20億円下方修正

オリンパスQ3決算発表 映像事業 新製品効果で改善するものの通期見通しは20億円下方修正

オリンパスが、2020年3月期 第3四半期決算発表しました。新製品効果で売上高は上昇し、今期は再編費用を計上しておらず損益が縮小したものの、通期見通しは厳しい市場事業環境を考慮し営業損益を▲70億円から▲90億円に下方修正しています。

映像事業 Q3実績

オリンパス 映像事業 Q3 実績

売上高
厳しい事業環境等に加え、上期は生産拠点再編の影響により新製品の導入がなく、減収。3Qは、新製品効果により増収。

営業損益
前期に計上した生産拠点の再編に伴う費用が今期は発生していないこと、および販管 費の効率化により、損失は縮小。3Qは、ミラーレス一眼の新製品導入により粗利が増加し、損益は改善。

Q3累計実績/Q3実績ともに前年比ではかなり改善しているものの、前年はかなり悪い実績だったので前年比はあまり参考にならないかもしれません。Q1~Q3累計実績で営業損益は▲74億円。Q1~Q4通期見通しが気になるところ。

オリンパス 映像事業 Q1~Q4通期見通し

オリンパス 映像事業 通期見通し

Q3累計実績の時点で▲74億円の営業損益だけに、通期見通しは厳しい事業環境等を考慮し営業損益を▲70億から▲90億円に修正しています。売上高470億円に対して営業利益が▲90億円の通期見通しに。ただし医療事業が好調なので会社全体の営業利益は920億円の見通しとなっています。

映像事業 営業利益減の原因

連結営業利益増減要因

連結営業利益増減要因を見てみると映像事業 営業利益減益の理由が掲載されていて…

  • 競合環境激化に伴う価格下落
  • 原価率変動 ▲57億円 ※内視鏡も含む

…となっています。

カメラ売上高・出荷台数

オリンパス カメラ売上高出荷台数

ミラーレス機 売上高

  • Q1 77億円
  • Q2 76億円
  • Q3 107億円

ミラーレス機 出荷台数

  • Q1 7万台
  • Q2 8万台
  • Q3 11万台

2020年3⽉期 第3四半期 決算参考資料の方にデジタルカメラデータが掲載され、カメラの売上高と出荷台数が確認可能になっています。