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dpreviewが、オリンパス OM-D E-M1 III ラボ画像を公開 他機種と比較可能に

dpreviewが、オリンパス OM-D E-M1 Mark III ラボ画像(スタジオ画像)を公開しました。RAW/Jpeg ISO感度別に他機種と比較可能になりました。

元記事とは違い「OM-D E-M1 Mark III」を前機種である「OM-D E-M1 Mark II」、そして競合機パナソニック LUMIX「G9」、富士フイルムのAPS-C Xカメラ「X-T4」と比べてみようと思います。比較ファイルはRAWでISO感度別に見ていきます。あくまでも個人的な所感で、人によって感じ方は違ってくるのでご自分の感覚を優先してください。

ベースISO

ISO感度別比較

上記は基本的にベース感度とさせてください。どの機種もノイズ感はなくヌルヌルした感じでしょうか。「G9」は中間調の影が粉っぽくも感じます。マイクロフォーサーズ用の2000万画素センサーは使用され始めてから少し時間が経ったセンサーで、「X-T4」搭載センサーは「X-T3」以降使用している2600万画素 X-Trans センサーになります。

ISO200

ISO200

パッと見ベース感度と大きな違いはない模様。色々はシーンで比べれば差が出てくると思いますが、多くのマイクロフォーサーズ・ユーザーは、ISO200スタートで撮影する事が多いのではないでしょうか。

ISO400

ISO400

ほんの少し粉っぽくなって気がします。ちなみにマイクロフォーサーズ機にある " Normal " のプルダウンメニューは、ノーマル1枚撮りとハイレゾショットとの切り替えメニューになっています。※ハイレゾショットはISO3200まで比較可能

ISO800

ISO800

「OM-D E-M1 Mark II 」と「Mark III」は同じセンサーを使用していると思うのですが、ISO800になると「Mark III」の方がノイズの出方が若干穏やかな感じがするのですが、コントラストが若干異なるので誤差範囲かもしれません。

ISO1600

ISO1600

RAWで比較しているので、ISO1600辺りからノイズ耐性の差が分かり易くなってきます。物理的なマイクロフォーサーズセンサーとAPS-Cセンサーの差も。

ISO3200

ISO3200

オリンパスとパナソニックは同じマイクロフォーサーズ陣営ですが、オリンパス機の方がノイズ耐性が高くセンサー自体のチューニング(?)の方向性が違う事が伺えます。あくまでも個人的ですが、オリンパスは見た目のメリハリ重視、パナソニックは中間域を重視した描画に感じます。「X-T4」は1.5段分ぐらいノイズが少ない事が確認できます。

ISO6400

ISO6400

私は、以前オリンパス機を愛用し、最近はパナソニック「G8」「G9」と乗り継いでいるのですが、ノイズ耐性重視であればオリンパス機の方が良いのかな~と言うのが第一印象。そうそうdpreviewは、「OM-D E-M1 Mark III vs G9 どちらがマイクロフォーサーズのキングか?」マッチアップ動画も公開しました。

ISO12800

ISO12800

ISO6400以降は確実にセンサーサイズの差が出てきて、基本的にISO12800になると常用できないレベルである事が分かります。愛用している「G9」は、ISO3200を上限に使用し、どうしても必要な時にISO感度を上げていく感じでしょうか。

ISO123800

ISO6400以降のjpegを見てみると、よりノイズリダクションが掛かりノイズ自体は少なくなりますが、その分ディテールは失われます。※上記の画像は Jpeg ISO12800

ISO25600

ISO25600

さすがの「X-T4」もISO25600になると常用は出来ない感じでしょうか。そろそろ新しいマイクロフォーサーズセンサーに期待したいところです。2020年3月にフランスのカメラマガジンPhotorendが掲載したオリンパス インタビュー記事を見る限り、より高画素なセンサーを検討しているものの現行2000万画素センサーが現時点におけるテクノロジーにおいて最適な解像度であると語っています。優先事項は最終的に高品質な画像を得る事であるそうです。