パナソニック「G9IIのダイナミックレンジブーストはGH6より進化している」
パナソニックが、noteのLUMIX公式アカウント「LUMIX Magazine」において「G9II」記事Vol.2を掲載しました。今回は画質設計の話で個人的に興味深かったところをピックアップしてみました。「G9II」搭載センサーは、GH6搭載センサーよりも制約がない模様。
これまでのマイクロフォーサーズ機は基準ISO感度が200でしたが、G9PROIIでは基準ISO感度100を実現しています。
ダイナミックレンジブーストもGH6よりも進化しており、GH6の場合は当時のセンサーの制約もあって特定のISO感度領域ではダイナミックレンジブーストが使えない課題がありましたが、G9PROIIの新しいセンサーにおいてはその点も改善され、全ての感度の領域でダイナミックレンジブーストが使えるようになっています。
「LUMIX GH6」は2022年3月に国内発売されたモデルだけに、部分的に「G9II」の方が進化している箇所がある模様。「GH6」のダイナミックレンジブーストはスタンダードで ISO800-12800 ですが、どうやら「G9II」ではすべてのISO感度領域でダイナミックレンジブーストが使用可能な模様。
「GH6」登場時 " ダイナミックレンジブースト " は製品ページを見る限り、ほぼほぼ動画撮影に向けた印象でしたが、今回の「G9II」の製品ページを見てみると " 写真撮影時、特にRAWデータの暗部階調が豊かになる効果が得られます " と掲載しており、動画だけでなく静止画にも有用な事が分かります。※ダイナミックレンジブーストは動画撮影時に色々条件付き
あと「G9II」の常用ISO(ベースISO)感度が、ISO100スタートになった事も個人的に好印象。「G9II」は、拡張でISO50にも対応しています。
「G9II」と「GH5」搭載センサーの有効画素数は同じ " 2521万画素 " ですが、両センサーの制約が異なるという事と、「G9II」は像面位相差AFを採用しているので、まったく同じセンサーではなく改良が施されたセンサーを搭載している印象です。※「G9II」製品ページは " 新開発の有効画素数2,521万画素 Live MOSセンサー " と掲載
元記事は、新インテリジェントディテール、新しい2Dノイズリダクション、3Dノイズリダクションの進化をアピールしており「これまで以上に高品質で自然な絵として保存できるようになりました」と説明。実際の静止画・動画の仕上がり具合に注目です。
マイクロフォーサーズ初搭載リアルタイムLUT、LEICAモノクローム、 1億画素手持ちハイレゾなども解説しており、画質設計における「G9II」仕上がり具合が把握出来るので「G9II」に興味のある方、購入を検討している方にとって有益な記事と言えるのではないでしょうか。