リコー決算発表 通期でGR・THETA販売台数前年比1.2倍 ペンタックスDSLRは?
リコーが2020年5月8日付で2019年度決算説明会を行いました。イメージング関連を見てみると「GR・THETA」の通期販売台数は前年比で1.2倍だった事が決算プレゼン資料(PDF)に掲載されています。
内容を見ていく前にイメージングはセグメント的に " その他 " に分類され、その中のSV(スマートビジョン)に位置する事業で個別の数値は掲載されていませんが、ざっくりとした概況が確認できます。ちなみに " その他 " は、SV以外にも産業プロダクト事業や物流事業そしてファイナンス事業なども含みます。
2019年度決算 通期概況
- 物流事業の非連結化影響を除くと増収
- 国内ファイナンス事業拡大と GR・THETA好調によるSV事業収益改善
- THETA・GRシリーズの販売台数前年比 1.2倍
新規事業向け費用が増した事によりセグメント全体では減益ですが、GR・THETAは好調で販売台数前年比が1.2倍であった事が分かります。THETAに関してはBtoBな法人サービス「THETA 360.biz」を展開し、THETAだからこそ実現できるサービスで主に不動産業界で需要がある事が決算短信/補足資料(PDF)に掲載されています。GRも根強い人気があるコンパクト機で指名買いするユーザーさんが多いので一定の需要がある事が伺えます。ちなみに産業プロダクツ事業は、主に自動車業界に強みがある事業の模様
2019年度決算 Q4概況
- コロナ影響でカメラ販売減収も利益改善 GR、THETAが堅調
2019年度Q4 (2020年Q1) の概況も掲載しており、COVID-19の影響を受けカメラ販売は減収するものの利益は改善しているとのこと。ここでもGR・THETAが堅調に推移している事も掲載し、ペンタックス デジタル一眼レフ (DSLR)に触れなかった事からデジタル一眼レフやタフネスカメラは減収だった事が予想されます。※事業紹介ページでペンタックスデジタル一眼レフは、その他 : スマートビジョンに含んでいる事が確認できます。
ペンタックス デジタル一眼レフ APS-C フラッグシップ機
今日のワンカット。PENTAX K-3 II+HD PENTAX-DA20~40mmF2.8~4ED Limited DC WR
— 田中希美男 (@thisistanaka) April 30, 2020
静かな渋谷のその街の空。ヤボ用で恵比寿から渋谷まで往復は、細い裏通りを選んで歩いたせいか出会う人はほんどいない。さてK-3 II"後継機種"の進捗は、こんなご時世だけど順調に進んでるようで、わくわく愉しみ。 pic.twitter.com/Dnmga5J1lC
リコーイメージングは、ペンタックス デジタル一眼レフ APS-C フラッグシップ機を開発中で、2019年11月時点で開発が順調に進めば発売は2020年夏頃との見通し情報があり、先日 写真家 田中希美男氏が順調に開発が進んでいる事を伝える上記のツイートをしており期待が高まります。
ペンタックス レンズロードマップ
- HD PENTAX-D FA★85mmF1.4ED SDM AW ※開発発表
- DA標準ズームレンズ ※2020年以降を予定
- 大口径広角単焦点レンズ ※2020年以降を予定
- 超広角単焦点レンズ ※2020年以降を予定
- 望遠ズームレンズ ※2020年以降を予定
リコーイメージングは2020年3月24日に「HD PENTAX-D FA★85mmF1.4ED SDM AW」の開発発表を行い2020年後半の発売を予定しています。他にもレンズロードマップ上で計画しているレンズ群もありデジタル一眼レフ APS-C フラッグシップ機も含めて2020年下期に何かしら動きがあるのではないでしょうか。