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ペンタックス TKO氏「プロトタイプは完成しておりめちゃめちゃ楽しいフィルムカメラ」

先日リコーイメージングが、PENTAXフィルムカメラプロジェクトが製品化に向けた開発段階に移行した事を告知しましたが、商品企画兼デザイン担当のTKO氏が第1弾フィルムカメラの詳細を語っています。ハーフサイズフォーマットを採用し縦構図が基本となるフィルムカメラに仕上がっている模様。

縦構図が基本となるフィルムカメラになる
縦構図が基本となるカメラにしようと思っています。ファインダーを覗いたときにすでに縦長なのでフレーミングの基本構図が縦となります。スマートフォンが広く浸透しており、スマートフォンやタブレットで広くコミュニケーションしていく場合、縦に持って使用するのが基本となります。縦構図で撮る事が多いので縦構図の方が相性が良く、縦構図が馴染みやすく親和性が高いのではと考えました。

ハーフサイズフォーマット

縦構図を採用するもう1つの理由
フィルム全盛の時代と比べると現在のフィルム価格の高騰はアナログ撮影を楽しむうえで非常に厳しいハードルとなっています。撮影枚数に限りがあり、現像代などのランニングコストの問題も大きな課題です。基本構図を縦にすることでフィルムの設定枚数を倍の設定枚数にする事ができると考えました。つまりハーフサイズフォーマットの採用です。24枚撮りであれば48枚、36枚撮りであれば72枚の撮影が可能になります。PENTAX製品として初めてハーフサイズフォーマットになります。

いくつかの電子制御を搭載 白飛びやアンダーで真っ暗になる事がないように
実績のある電子シャッターユニットをフィルムカメラ向けにカスタムして搭載しようと思います。これにより様々な電子制御が可能になり、絞りやシャッタースピードをカメラが自動でコントロールする事ができます。初めて使う人でも気軽に使えるカメラできればと思っています。カメラ任せでボタンを押せば何もかもオートでやってくれるフィルムカメラにした方が良いと思っています。

ダイヤルなどで様々な撮影モードを用意
自分で設定を変えて楽しめるようにダイヤルなどで様々な撮影モードを選択する事が出来る事も考えているのでお楽しみに。

ピント合わせは手動のゾーンフォーカス
ピント合わせは手動で設定するゾーンフォーカスの設定を考えています。被写体との距離に応じてレンズ周りのリングを回転させフォーカスをゾーンで設定する事ができる方式です。ファインダーから覗いた時にどのフォーカス位置にゾーンが設定されているのか見えるような仕組みも考えています。手軽でありながらマニュアル操作の楽しみを盛り込んでいきたいと考えています。

フィルム巻き上げはフィルム一眼レフの機能を再現
フィルム巻き上げについては、かつてのフィルム一眼レフの設計をそのまま持ってきた手巻き機構を再現して当時の感触をそのまま使用できるようにしたいと思っています。そのままなんです。巻き上げが手巻きであれば、巻き戻しも手巻きが良いですよね。こちらもあの可愛いハンドルのようなクランプを取り出し撮影後クルクル回してフィルムを巻き戻す作業が出来るようにしたいと思います。モーターによる電子式で作る方がはるかに簡単ですが、あえて今回は手間のかかるメカ式のマニュアル方式を採用しその所作と音を楽しんでいただきたい。

名機

レンズは名機を参考にしている
ハーフサイズフォーマットを採用するにあたりレンズは、歴代の大きな機構を参考にしています。ハーフサイズフォーマットで人気を博した「リコー オートハーフ」というカメラの画角になります。レンズ構成のベースとなる光学設計は多くのファンの皆さんに名機と呼ばれ愛された「PENTAX ESPIO mini」を参考にしています。是非お楽しみに。

プロトタイプ

プロトタイプはすでに完成 めちゃめちゃ楽しいカメラ
フィルムカメラを始めた若い皆さんがおもいきり楽しめるカメラ、久しくフィルムから離れていた方にとっても楽しいカメラ仕上げていければいいなと思っています。すでにプロトタイプが完成しており撮影してみたら本当に本当に楽しいんですよ。めちゃめちゃ楽しいカメラです。バシャバシャ撮影を楽しむ事ができました。本当に楽しかったです!しかもよく撮れているんですよ。多くの皆様に支えられててカタチになりつつあります。フィルムカメラプロジェクトとして初めて世に出したいと思っているこのモデルこそ最も重要なカメラになると考えています。

TKO氏のメッセージ
皆さん、アナログ写真は途絶えません。絶対に途絶えません!若い世代の皆さんがこれからもアナログ写真を楽しんでくれると信じています。そんな皆さんのために微力ながらお手伝いできたらいいなと思います。このプロジェクトを応援してくれている多くのフィルムカメラファンの皆さん、業界関係者の皆さん、学生の皆さん、無償で尽力してくれたOBの先輩、日々大変な苦労している開発メンバーに心より感謝を申し上げます。