シグマ 50mm F1.4 DG HSM は、 ツァイス Otus 55mmに迫る光学性能
DxOMarkが、シグマ Artレンズ 50mm F1.4 DG HSMのレンズスコアとレビューを公開しています。総合スコア " 35 " で、総合スコア " 38 " のツァイス Otus 55mm F1.4に迫る光学性能を実現しているようです。
- 総合スコア " 35 " でシグマの新Artレンズは、すばらしいパフォーマンスを発揮している
- とくにシャープネス(解像度)のスコアは非常に高くて、使用しているキヤノン EOS 5D Mark IIIの限界に近い解像度を達成しているのである
- 無視していい歪曲で、開放で予想以上に低い周辺減光で、面倒な色収差も良く抑えている
- フリンジに関しては周辺部分で顕著に出現するが、色収差に関しては全体的に低く抑えられている
- ツァイス Otus 55mm F1.4は高画質を追求したレンズであるが、その点においてシグマ 50mm F1.4はかなりOtus 55mmに迫る光学性能を実現している
- あらゆる面で旧レンズ 50mm F1.4 EX DG HSMより優れたレンズであるのは間違いないし、価格も倍ぐらい違う
- シグマ 50mmは、開放時 Otus 55mmの周辺部のシャープネス(解像度)にはかなわないが、気難しいユーザー以外は問題視しないレベルである
- 絞り値 : F2の時、両レンズは同等の光学性能であるが、周辺部分はOtus 55mmにかなわない
- …が、それは数値上の差であって、肉眼上で大きな差はなく些細な差である
- 周辺減光と開放時の色収差の制御は自慢できるレベルであるが、コーナー付近でフリンジが目立つのも確か
- 先に市場投入されたArtレンズ 35mm F1.4と同じぐらい高画質で、シャープネス(解像度)をはじめ全体的に少し良くなっている
- 欠点があるとすれば高画質化に伴いレンズが重く大きくなってしまうことにあるが、少なくともシグマは価格的に優しいレンズで、自社の35mmや他社の競合レンズと比べてみても競争力のあるレンズに仕上がっている
すでに海外からこのシグマ 50mm F1.4 DG HSMのレビュー記事が徐々に登場してきていて高評価を受けていますが、今回DxOMarkによるレンズスコアはそれを裏付けるカタチになっているようです。
Otus 55mm F1.4は妥協なき高画質レンズで知られていて、価格面でもお高いレンズなのですが、シグマの50mm F1.4はスコア的に迫る光学性能を実現していて、価格も約3倍ちょっとの差がありますから、画質面でも価格面でも魅力的なレンズに仕上がっているいると言って良いのではないでしょうか。