シグマ fpは、同じようなカメラが溢れる市場でイメージを一新させてくれるカメラ
ePHOTOzineが、シグマのLマウント フルサイズミラーレス機「SIGMA fp」レビューとサンプル画像を掲載しました。多くの人には " 風変り " に感じるカメラであるが、特にビデオグラファーにとって素晴らしい選択肢であり、個性的なコンセプトは同じようなカメラが溢れる市場でイメージを一新させてくれるフルサイズミラーレス機であると評価しています。
SIGMA fpの長所
- 2400万画素 裏面照射型(BSI) フルサイズCMOSセンサー
- モジュール志向により非常にコンパクトなボディを実現
- 拡張ISO感度 : ISO6~ISO102400
- 高速連写 14コマ/秒
- DNG RAWファイル
- 世界最小のフルサイズミラーレス機
- シグマ以外のメーカーやユーザーにアクセサリー類開発を促すオープンシステム
- 静音シャッター
SIGMA fpの短所
- フォーカスが遅い
- ヘッドフォン・ジャックが無い
- コンパクトなビューファインダーが用意されていない (シグマ LCDビューファインダーは使用可能)
- ワイヤレスに対応していないためリモート撮影に制限あり
- 電子シャッターは、高ISO/低照度時にバンディングが発生する
- ボディ内手ブレ補正機構 非搭載
- ハンドグリップは別売りである
4つ星を獲得し " お勧め機種 " に選出しています。「SIGMA fp」は多くのユーザーにとって " 風変り " な選択肢であるが、一部のユーザー、特にビデオグラファーにとって素晴らしい選択肢に感じ、すべて同じようなカメラで溢れた市場において「SIGMA fp」はイメージを一新させてくれると選出理由を挙げています。
似たような外観のカメラばかりの世界の中で「SIGMA fp」は独自性(ユニーク)があり、多くの人にとって風変りでその違いを感じると思うが、これは他のカメラにはない利点になり得ると解説。モジュラー・アプローチは思い切った一手であり、ユーザーはニーズに合わせてカメラに必要なものをチョイスできる事が可能であると「SIGMA fp」が様々な組み合わせに対応している事を評価しています。あとFoveonセンサー技術を信仰する生粋のFovenファンが求めているものは、ここには無いとのこと。
静止画撮影の場合、高速撮影というより風景や建物などのシャッタースピードが遅くても大丈夫な撮影に向いているとのこと。あと光学ファインダーやEVFでの写真撮影に慣れているユーザーにとって、EVFが内蔵されていない事に失望するかもしれないと指摘しています。現時点で取り回しの良いレンズが45mm F2.8 DG DNだけであり、他のLマウントレンズとfpボディの組み合わせはアンバランスになってしまうとコメントしながらも、別売りの大きなハンドグリップはこの時、確かに役立つとフォロー。
動画撮影の場合、モジュラー志向のカメラだけにケージを使用するビデオグラファーにとってエキサイティングがな選択肢となり得ると解説。「SIGMA fp」は見事に適合しており、アダプターを使用する事でキヤノンをはじめとする様々なレンズ群も使用可能である利点も説明。今のところ最小のフルサイズミラーレス機であり素晴らしい選択肢となると評価しています。
ISO感度耐性は…
- ISO3200まで … 良好なディテールを維持
- ISO6400 … ディテールが低下し、ノイズ/粒状感が出始める
- ISO12800 … ノイズが増加するが、カラーノイズではなく粒状感がありフィルムライクなノイズ
- ISO25600 … ISO12800と同様で、両ISO設定は使用可能
- ISO51200 … さらにノイズが増加し画質に影響を強くもたらし始める
- ISO102400 … 高ノイズで彩度もかなり低下するので使用しない事をお勧めする
…と判断しています。