ホーム > カメラニュース 2020 > シグマ「85mm F1.4 DG DN」は、非常に非常に魅力的なレンズ

シグマ「85mm F1.4 DG DN」は、非常に非常に魅力的なレンズ

ePHOTOzineが、シグマのミラーレス専用設計 大口径単焦点レンズ「85mm F1.4 DG DN | Art」レビューとサンプル画像を掲載しました。「85mm F1.4 DG DN」 はとびきり上等な光学性能と素晴らしいハンドリングを実現し最安の85mmレンズでないが、この光学性能に見合った価格設定であると評価しています。テスト撮影に使用したカメラは、ソニー「α7R IV」とのこと。

85mm F1.4 DG DN | Artの長所

  • 卓越したシャープネスを実現
  • 上手くコントロールされている色収差(CA)
  • 防塵防滴機構
  • 素晴らしいボディ品質
  • 価格相応(の光学性能)
  • 美しいボケ味
  • 申し分ないハンドリング
  • 大体におけるフレア耐性

85mm F1.4 DG DN | Artの短所

  • 開放時 強めの周辺減光
  • 明らかな糸巻型歪曲 (補正可能)
  • 一部のカメラボディで機能しないプログラムがある
  • フレアアーティファクトが生成される時がある

4.5星を獲得し " かなりお勧めレンズ " に選出しています。とびきり上等な光学性能と素晴らしいハンドリングが、高級な85mmレンズに仕上げていると選出理由を挙げています。

85mmレンズは、ポートレートや近距離におけるスポーツ撮影をはじめ夜撮り、特に風景写真において常に不動の人気を誇るレンズであると、このレンズの立ち位置を解説。F値が " F1.4 " と明るい大口径レンズで、光学性能は大抵メーカーのピークポイントなる最高品質を実現しているものであるとも説明。

シグマはArtレンズがラインアップの頂点に位置し、疑う余地がないくらいの光学性能を維持しているとコメント(意訳しています)。糸巻型歪曲の量をはじめF1.4開放時の周辺のシャープネスがわずかに弱い事があるが、ソフトウェアで処理するか、(逆に)それを利用する事ができるとフォロー。例えば開放時のポートレート撮影は、被写体を際立たせる悦びを与える周辺減光となると解説。

価格は最安ではないが、全体的なパッケージは非常に非常に魅力的で(光学性能に)見合った価格設定になっていると評価。シグマのArtレンズ群が絶好調である事は明らかで、かなりお勧めレンズであると結論付けています。

独自MTFチャートを掲載していて…

  • 中央部 … F1.4~F2まで素晴らしく、F2.8~F8まで卓越し、F11~F16でも素晴らしいまま
  • 周辺部 … F1.4は良好、F2が非常に良好、F2.8~F4が素晴らしく、F5.6~F8で卓越し、F11~F16でも素晴らしい

掲載されているMTFチャートを見る限り周辺部のF1.4~F2.8ぐらいまでは、中央部と差がありますが、全体的にシャープネスは卓越しており本当に素晴らしいと評価しています。色収差(CA)チャートも掲載し、中央部・周辺部共にすべてのF値において非常に良く制御されているとのこと。一般的な写真において色収差が表面化する事はなく、必要に応じてソフトウェアで補正可能と判断しています。

糸巻型歪曲 +3.15%あり、周辺部は影響を受け、建築物撮影では問題になる可能性があるとのこと。ただしこれはカメラ内補正オフで測定したものだそうです。ボケ味は、バターのような滑らかさであると表現し、ポートレート用途で最適であると勧めています。F1.4の周辺減光は-2.1stopでポートレートでは魅力的とのこと。