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ソニー α7C 正式発表 IBIS搭載フルサイズミラーレス機として世界最小・最軽量を実現

ソニーが、IBIS搭載 フルサイズ デジタル一眼カメラとして世界最小・最軽量を謳うEマウント フルサイズ ミラーレス機「α7C | ILCE-7C」を正式発表しました。キットレンズして新標準ズームレンズ「FE 28-60mm F4-5.6 | SEL2860」も同時発表しています。

「α6600」をはじめとするEマウント APS-C と同じくらいのボディーサイズに「α7 III」の基本性能をギュっと詰め込んだ機種にしあがっている印象。グリップ自体は、初代「α7」ぽいようなデザインにも見えます。ボディサイズ 124.0 x 71.1 x 59.7mm、質量は509g(バッテリーとメモリーカードを含む)を実現し、IBIS搭載フルサイズミラーレス機として世界最小・最軽量を実現した事をアピール。

「α7C」の価格は高い?それとも価格相応?

「α7C」はオープン価格で予約受付開始は10月23日からなので実際の国内量販店価格は分かっていませんが、デジカメWacthの記事によると売り出し価格(税抜)は、ボディ単体 21万円前後、レンズキット 24万円前後の模様。おそらく現行「α7 III」の販売価格を比較する方は多いと思います。これを高いと見るか相応な価格と見るかはっきり2つに分かれるのではないでしょうか。※現時点のマップカメラ価格で「α7 III」は現時点でボディ 227,520円(税込)となっています

「α7 III」は、2018年3月に発売されて以来売れ続けているベーシック機で、少なくとも今年後半から来年にかけて「α7 IV」の登場に期待しているユーザーさんは多いのではないでしょうか。

「α7C」の基本スペックは「α7 III」と同じだけに高いと見るか安いと見るか…。「α7C」は、おそらく「デジカメWatch」や海外だと「dpreview」などのようなサイトを頻繁に見に行くユーザーは対象にしていない機種のような印象。小型軽量ボディとバリアングル式モニタ採用した事にどれだけ価値を見い出せるのか、この新コンセプトが顧客の琴線に触れるかどうか。

もちろん小型軽量なEマウント フルサイズミラーレス機を心待ちにしていたユーザーさんは潜在的にいると思います。「α7C」が「α7 III」相当のスペックを実現した事で「α7 IV」はスペック的にすべてを刷新した機種になる可能性が高く、「α7C」の価格が高いと思ったユーザーさんは「α7 IV」に迷うことなく行けるのではないでしょうか。「α7 IV」がどのような新型イメージセンサーを搭載してくるのか、ベーシック機にも " BIONZ XR " を採用してくるのか注目です。

「α7C」初期の噂で " 1000ドル前後 " と言われていたので、それも影響しているような気が…。

最高で4K30p すべてが8bitで " 10bit " には非対応

国内の「α7C」スペックシートにあまり動画の仕様が掲載されていませんが、英国ソニーのフルスペックシートを見ると動画はどのモードも " 10bit " に対応していない事が確認できます。スペックシートには掲載されていませんが、外部出力で 4:2:2 が可能でも " 10bit " 出力は対応していないと思われます。※dpreviewが、この動画で10bitには対応していないと言い切っています

あと今回 " スロー&クイックモーション " モードを採用し、加えて上面に " MOVIEボタン " をアクセスし易い場所に配置するなど動画撮影における配慮も感じます。

瞳AFとリアルタイムトラッキング

「ZV-1」ほどコンセプト色は強くありませんが、Vlog用途も想定した機種でバリアングル式モニタを採用した事が特長の1つで、ここ最近のソニーの売りの1つである " 瞳AF " と " リアルタムトラッキング " 性能に期待している方は多いのではないでしょうか。セルフィ時には難しいですが、背面には " AF-ON " ボタンを押せばリアルタイムトラッキングが作動する仕様になっています。もちろん動物リアルタイム瞳AFにも対応。

Zバッテリーを採用

今回Zバッテリー「NP-FZ100」を採用する事で静止画 EVF680枚 / 背面モニタ740枚のバッテリーライフを実現。実動画撮影は、EVFと背面モニタともに140分。連続動画撮影は、EVF220分 / 背面モニタ215分を実現しているそうです。ちなみに " USB Type-C " を採用し、USB給電・充電に対応しています。

新開発の5軸ボディ内手ブレ補正機構(IBIS) 5.0段分効果

先程のデジカメWatchの記事によると「α7C」に搭載されている " IBIS " は新開発したユニットが搭載されているとのこと。一般的にEマウントのIBISは、競合他社のIBISと比べてると効きが弱めであると言われる事が多い印象なので、5.0段分効果の実際の効き具合に興味津々。

製品ページには、手ブレ補正アルゴリズムを最適化し「α7C」に最適化した5.0段分効果を謳っているので期待が高まります。

シングル SDカードススロット (UHS-II)

動画は10bitに対応しておらず、4K30pまでなので「α7S III」のような " CFexpress Type A カード " ではなく、従来通りの " SDカード UHS-II " を採用しています。小型ボディを優先しカードスロットはデュアルではなくシングル仕様。

ボディはモノコック構造を採用

モノコック構造を採用する事で堅牢性を担保しながらも、ボディの小型化と軽量化を実現したとのこと。しかし防塵防滴性能に関しては、今回の「α7C」も防塵・防滴に配慮した設計と表現しています。

キットレンズ FE 28-60mm F4-5.6

「α7C」ボディに合わせてリトラクタブル機構を採用した小型軽量 標準ズームレンズ「FE 28-60mm F4-5.6」も同時発表。単体の発売は少し先で2021年春を予定し、希望小売価格は60,000円+税。加えて「α7C」の顔検出に連携する小型ストロボ「HVL-F28RM」も発表。こちらは2020年12月11日発売予定で、希望小売価 格27,170円+税となっています。

9月18日に国内でユーザーの質問に答えるオンラインイベント開催へ

今年はCOVID-19の影響で対面型のイベントが開催できず、新製品発表も含めてオンラインイベントを開催する事が普通になってきました。海外ではメーカースタッフや写真家やアンバサダーなどが参加するオンラインイベントでコメント欄経由でユーザーの質問に答えるスタイルはよく見かけますが、今回ソニーは国内でも対話型のイベントを開催する事を告知しています。※質問は事前に募集

新商品 α7C あなたの見たい・聞きたいにお答えします」は、2020年9月18日(金) 19:00 スタート。質問は事前に募集した中からリクエストが多かった質問・要望に答える事を明らかにしています。質問は " My Sony ID " が必要な模様。