ソニーはカメラ市場の盟主報道 と 市場縮小に歯止めの兆し報道
日本経済新聞が、ソニー「α7C」発表に関連した興味深い記事を掲載しました。ソニーは、ミラーレスに参入し10年でカメラ市場の盟主になったと伝えています。新しい市場を創出する可能性がある「α7C」ですが、市場を刺激するだけでなくAPS-C デジタル一眼レフからの買い替え需要も狙っている可能性も指摘しています。
ソニーはカメラ市場の盟主
ソニーはミラーレス市場に参入し10年が経ち、今やミラーレスで市場のリーダーとなったと断言。「カメラのソニー」としてブランドを確立し、ミラーレスの盟主の双肩には低迷市場を盛り返す重い責務が課せられていると、すでにソニーがカメラ市場を牽引していく立場である事も掲載しています。
レンズ交換式カメラ台数シェア 2019
- キヤノン 416万台
- ニコン 173万台
- ソニー 166万台
- 富士フイルム 50万台
- オリンパス 33万台
- その他 28万台
ミラーレスカメラ台数シェア 2019
- ソニー 165万台
- キヤノン 94万台
- 富士フイルム 50万台
- オリンパス 33万台
- ニコン 28万台
- その他 24万台
テクノ・システム・リサーチ調べの2019年の台数シェアが分かるグラフを掲載。ミラーレスに限定するとソニーがキヤノンにダブルスコアに近いぐらい台数シェアも獲っている事が伺えます。レンズ交換式カメラ台数シェアを見ると、キヤノンは一眼レフの顧客の割合がまだまだ大きい事が分かります。
「α7C」は、さらに一眼レフの牙城を崩す?
「α7C」は一般的に新たな市場創出を狙ったニューコンセプトカメラとして登場してきましたが、今回の記事ではさらに一眼レフの牙城を崩す可能性がある模様。2019年までの10年間で出荷された一眼レフカメラは約1億台でその8割がAPS-Cセンサー搭載機とのこと。要はこのAPS-Cユーザーが乗り換え易い機種と見ています。
ミラーレス市場は底を打ち 市場縮小に歯止めの兆し?
カメラ市場全体はまだ縮小が続いているようですが、ミラーレス市場自体は出荷数の落ち込み幅が小さくなり、出荷金額は前年同月比並みに戻り、マイナスに歯止めがかかったとしています。このタイミングでソニーをはじめキヤノンやパナソニックが、新型ミラーレス機を相次ぎ発表し、市場が盛り返す局面にはいったと分析しています。
これ以降は私個人の雑談になります。
ソニーはすでに自ら " 成長をいかに牽引するかがNo.1ブランドとしての使命 " と発言しているので、今回の報道記事に繋がっている印象。あとソニーが10年で現在の地位を築けたのは、もちろんソニーの努力があったからこそですが、キヤノンとニコンが5年もフルサイズミラーレス市場でソニーを自由にし過ぎた事も大きく感じます。