ソニー年間決算発表 デジタルカメラ堅調に推移 競争力ある商品の市場投入を示唆
ソニーが年間決算 (2022年4月~2023年3月) 発表を行いました。デジタルカメラは売上高・営業利益ともに増収となり " 堅調に推移 " と表現しています。
まず最初にソニーグループの年間決算の売上高が " 10兆円 " を超える " 11兆5,398億円 " を叩き出し大きなニュースとなっています。ソニーグループが、10兆円を超えるのは今回が初めてとのこと。
カメラ事業はエンタテインメント・テクノロジー&サービス分野 (ET&S分野) の中に組み込まれており、カメラ以外にもテレビ、オーディオ・ビデオ、モバイル・コミュニケーション事業などを含みます。
ET&S部門 年間実績 (2022年4月~2023年3月)
- 売上高 … 2兆4,760億円
- 営業利益 … 1,795億円
先程書いた通り、カメラ以外にテレビなどの事業を合算した実績になります。しかし上記のプレゼン画像の向かって右側の説明を見てみると、デジタルカメラに関する記述があり…
- 売上高 … 販売台数の増加によるデジタルカメラの増収
- 営業利益 … 販売台数の増加によるデジタルカメラの増収の影響
カメラ事業に関しては、売上高・営業利益ともに増収だった事が確認できます。さらにスピーチ原稿(PDF)を見てみると…
競争力ある商品の市場投入を示唆
デジタルカメラに対する需要は堅調に推移しており、競争力ある商品の市場投入などにより、収益機会を最大化していきます。※2022年度 業績説明会 スピーチ原稿(PDF)より
ソニーは今後も " 競争力ある商品 " を市場投入する事により収益機会を最大化していく事を明らかに。キヤノンが公式にミラーレス分野でもNo.1の地位を確立していく事を明らかにしているので、それを迎え撃つソニーの動きにも注目したいところ。
補足資料(PDF)の方には、スチルカメラとビデオカメラを合算した売上高を示した表が掲載されてるので、そちらも見てみましょう。
スチルカメラ&ビデオカメラ 売上高
" 百万円単位 " となっているので、分かり易い一般的な表記にしてみると…
- FY21 (2021年4月~2022年3月) … 4,148億9,800万円
- FY22 (2022年4月~2023年3月) … 5,650億1,800万円
決算発表の説明通り、前年度のカメラの売上高を上回っている事が確認できます。今年度のソニーは、どのような競争力のあるカメラと交換レンズを市場投入してくるのか注目です。