タムロン「17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD」動画VCはAIを活用 価格もチェック
タムロンが、ソニーEマウント APS-C対応 大口径標準ズームレンズ「17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (Model B070)」を発表しました。35mm換算 25.5-105mmの焦点距離のズームレンズで、動画撮影時の手ブレ補正(VC)はAIを活用するとのこと。
発売日と希望小売価格
- 発売日 : 2021年1月14日
- 希望小売価格 : 98,000円+税
コロナの影響で発売日が延期になったり、供給が遅れる可能性がある事も告知しています。タムロン青森工場の一部休業が年末まで延長され、国内工場の40%にあたる200人の希望退職を募集している事も影響しているのかもしれません。
量販店売り出し価格 ※税込価格
- タムロンオンラインストア … 93,500円
- ヨドバシカメラ … 93,500円
- マップカメラ … 84,150円
- カメラのキタムラ … 84,150円
- ビックカメラ … 93,500円
一般的な量販店で、8万円前半~9万円前半が売り出し価格である事が確認できます。コロナの影響による生産状況と供給具合を考えると、購入を考えているユーザーさんは早めに予約を入れておいた方が良いかもしれなせん。このレンズがどのくらい人気を博するのか分かりませんが、タムロンの人気のあるレンズは入手する事が困難な期間があるのも確か。
17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD 基本スペック
- モデル名 : B070
- 焦点距離 : 17-70mm ※35mm換算
- 明るさ : F2.8
- 画角(対角画角) : 79゜55′- 23゜00′ APS-C
- レンズ構成 : 12群16枚
- 最短撮影距離 : 19cm ワイド / 39cm テレ
- 最大撮影倍率 : 1:4.8 ワイド / 1:5.2 テレ
- フィルター径 : φ67mm
- 最大径 : φ74.6mm
- 長さ : 119.3mm
- 質量 : 525g
- 絞り羽根 : 9枚 (円形絞り)
- 最小絞り : F22
- 標準付属品 : 花型フード (HA036)、レンズキャップ
- 対応マウント : ソニーEマウント用
F2.8通しの大口径標準ズームレンズで競合レンズとなる純正レンズは「E 16-55mm F2.8 G | 137,610円」と「E PZ 18-105mm F4 G OSS | 55,665円」あたりになる思います。※2020年12月3日時点のマップカメラ価格
ワイド端は「E 16-55mm F2.8 G」の方が広角ですが、テレ端は「17-70mm F/2.8」の方が長く中望遠域までサポートする大口径ズームレンズに仕上がっている印象です。ワイド端の最短撮影距離が19cmとなっおり、F2.8レンズだけにクローズアップ撮影も楽しめそうな感じです。
レンズ構成図
レンズ構成は12群16枚。GM(ガラスモールド非球面)レンズ2枚、LD (Low Dispersion 異常低分散) レンズ2枚、複合非球面レンズ1枚を採用する事により、中心から周辺に及ぶ画面全域において極めて高い解像性能を維持している事をアピールしています。
AIを利用した動画撮影時のVC手ブレ補正効果が、どのくらいのモノなのか気になるところ。" 従来のVC機構に比べて動画撮影により配慮した補正効果 " と謳っているので、体感できるぐらいの差があるのかどうか注目が集まるのではないでしょうか。
MTF曲線
最近のレンズの中央部は開放からシャープな事は当たり前になってきていますが、100mmの望遠域に達したズームレンズなので特にテレ端の描画性能が気になるところ。F2.8通しのレンズだけに柔らかなボケ味が特長の1つの模様。光学性能的には「画面中心だけでなく周辺部分まで高解像・高コントラストな画質を実現」と製品ページに掲載しています。タムロンは、ポートレート・ストリートスナップ・風景など様々なジャンルの撮影を提案。
タムロンのEマウントレンズはシグマと同じようにソニーとライセンス契約を結んで設計開発した交換レンズなので、ソニーカメラ内補正(周辺光量、倍率色収差、歪曲収差)に対応し、カメラによるレンズ本体ファームウェアアップデートにも対応している事が魅力の1つではないでしょうか。もちろんファストハイブリットAFや瞳AFも。
タムロンはEマウントレンズにおいてFEレンズを中心にラインアップを拡充していますが、今後Eマウント APS-Cで大三元レンズの構築やF値の明るい単焦点レンズも計画しているのかどうか気になるところです。