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タムロン年間決算(2023年1月~12月)発表 2024年は6機種の新製品を予定

タムロンが、年間決算 (2023年1月~12月) を発表しました。写真関連事業は好調で、2024年計画において6機種の新製品を予定しているとのこと。

タムロン

写真関連事業では、売上高が前期比16%増となる約75億円の増収となり ました。

自社ブランドではソニーEマウント、富士フイルムXマウント、ニコンZマ ウントそれぞれに新製品を投入し、ミラーレス用交換レンズのマウント展 開を加速させました。これによりミラーレスカメラ用交換レンズの売上は 約30%増となり、ミラーレス比率は80%から90%へと高まり2桁増収と なりました。

なお、自社ブランドの主な地域別の販売動向としては、現地通貨ベースで、 米国は10%減と低迷、欧州も横ばいでしたが、中国が30%増、日本が約15%増と好調に推移しました。

OEMについても、上期では、22年において半導体不足の影響によるカメラメーカーのボディ供給制約に起因し、交換レンズ出荷が例年以上に進んだ反動減により大幅減収となっていましたが、下期においては堅調な市場推移に伴い大幅増収へと反転し、通期でも2桁増収となりました。

営業利益は、2桁増収効果や粗利率の向上によって、コロナ禍からの反動増により販管費は増加したものの、25%の大幅増益となり、営業利益率も26%台へと高めることができました。※決算説明会資料(ノート付き)より

タムロン 写真関連事業 Q1-Q4 実績 ※2023年1月~12月

  • 売上高 … 530億3,200万円 (対前年 +16.5%)
  • 営業利益 … 140億円800万円 (対前年 +25.5%)
  • 営業利益率 … 26.4%

写真関連事業は、売上高530億円、営業利益140億円となっています。2022年の実績と比べると2023年は、売上高+16.5%、営業利益+25.5%だった事が分かります。タムロンはミラーレス用レンズに注力しており、最近ではソニーEマウント用だけでなく、ニコンZマウント、富士フイルムXマウント用レンズの展開を開始しミラーレス市場において存在感を高めつつあります。

2024年計画

まずは写真関連事業ですが、OEMは微減収を計画していますが、自社ブランドでは23年に投入した新機種の年間フル寄与、そして24年の新製品投入効果により、主に海外市場での売上増を図ることで増収を継続し、545億円の計画となります。

自社ブランドでは、新中期方針にあるとおり、新製品投入ペースを加速し ます。24年には6機種の新製品を発売予定です。新製品の積極投入化と拡販注力により、新製品比率を25%に高めていきます。なお、ミラーレス比率はほぼ100%になる見通しです。

利益面も、3%増収に対して7%増益を目指し、主力事業として高収益体質化を更に維持・向上していきます。※決算説明会資料(ノート付き)より

2024年計画 6機種の新製品を予定

タムロンは、新製品投入ペースを加速し2024年は6機種の新製品を発売予定とのこと。写真関連事業として収益性の高い体制に強化していく方向性である事が伺えます。CP+2024 (2月22日~25日) が開催間近なので、2024年最初の新製品発表がある事に期待です。