ホーム > カメラニュース 2020 > [雑談] キヤノン EOS R5 のボディ内手ブレ補正機構の仕様が気になる

[雑談] キヤノン EOS R5 のボディ内手ブレ補正機構の仕様が気になる

キヤノンは、3月13日に「EOS R5」情報を更新しましたが、その後新型肺炎が世界中に一気に広がり、東京五輪2020の開催が延期され、それ以降更新が無い状態が続いています。まだ仕様が明らかになっていないキヤノン初のボディ内手ブレ補正機構がどのような仕上がりなのか気になるなるので雑談を少しだけ。

キヤノン R5 ボディ内手ブレ補正機構

5軸ボディ内手ブレ補正で少なくとも5段分効果
キヤノンはレンズ内手ブレ補正至上主義で、これまでボディ内手ブレ補正をほぼ全否定的な感じでレンズ内手ブレ補正の有用性をインタビュー記事などで主張し頑なにボディ内手ブレ補正を搭載してこなかったメーカーだけにどのような仕様のボディ内手ブレ補正機構(IBIS)を搭載してくるのか注目している方は多いと思います。

おそらく業界標準の5軸手ブレ補正機構でソニーやニコンのフルサイズミラーレス機に対抗すべく最低でも5段分効果は実現しているのではないでしょうか。もちろん最初からレンズと連動するシンクロ手ブレ補正にも対応している事に期待。そこで気になってくるのは、シンクロ手ブレ補正の考え方(方向性)と仕様になります。

実はEOSカメラとシネマEOSでシンクロ手ブレ補正(コンビネーションIS)の仕様が少し違うのです。

キヤノン EOS R 電子IS

EOSカメラは2+5、シネマEOSは2+3
初代「EOS R」を例に挙げると電子手ブレ補正(IS)が搭載されていて、動画撮影時 5軸手振れ補正に対応しています。加えてISが搭載された交換レンズと連動するシンクロ手ブレ補正にも対応し「2+5駆動」といった感じでしょうか。

EOS C500 Mark II

シネマEOSにも電子手ブレ補正(IS)が搭載されているモデルがあり、当然シンクロ手ブレ補正に対応しているのですが、シンクロする仕様がEOSカメラと異なるのです。「EOS C500 Mark II」を見てみると、IS非搭載のレンズではもちろん5軸で電子手ブレ補正が効くのですが、ISを搭載したレンズでは3軸駆動となって「2+3駆動」といった感じなのです。

今回「EOS R5」は電子手ブレ補正ではなく、正真正銘のボディ内手ブレ補正機構(IBIS)を搭載してきます。シンクロ手ブレ補正時 これまでのEOSカメラの流れを受けて「2+5」でくるのか、8K30pに対応しているだけにシネマEOS的に「2+3」でくるのか気になるところ。静止画と動画で動作条件が変わってくる可能性も。あと動画撮影用に電子手ブレ補正は残しそうな気がします。

シンクロ手ブレ補正の方向性
少しオリンパスとパナソニックの話に反れます。両社は同じマイクロフォーサーズシステムを展開していますが、シンクロ手ブレ補正に関しては両社のアルゴリズムが異なるため互換性はなく、例えばオリ機にパナレンズを装着してもシンクロ手ブレ補正の恩恵を受ける事はありません。

両社の製品ページを見てみると、シンクロ手ブレ補正の方向性の違いが何となく見えてきます。オリンパスの方はシンクロ手ブレ補正で段数効果を増やす方向で、パナソニックは特に望遠域の補正効果を維持する方向である事が伺え、キヤノンはどちらの方向性で落とし込んでくるのか楽しみです。