オリンパス OM-D E-M1 Mark III と 12-45mm PRO 正式発表 売り出し価格もチェック
オリンパスが、マイクロフォーサーズ主力機である「OM-D E-M1 Mark III」と新たな標準ズームPROレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」を正式発表しました。
オリンパスのイメージセンサーのライフサイクルは長いので据え置きといった感じですが、新描画エンジン 「TruePic IX」を搭載し、縦グリップの無い「OM-D E-M1X」的な機種に仕上がっています。オリンパスは " 圧倒的な小型・軽量システムで高画質 さまざまな環境下での撮影を可能にするプロフェッショナルモデル " とアピール。
新機能 星空AF
「OM-D E-M1 Mark III」から搭載された新たな機能の1つに " 星空AF " があります。AF方式の1つとして " 星空AF " を搭載し、AEL / AFLボタンを押す事により星空AFが開始され、より高精度に星をフォーカスする " 精度優先モード " も搭載しているとのこと。
進化した顔優先/瞳優先AF
今回も安定の防塵防滴耐低温仕様で、最大100Wの給電が可能なUSB Power Delivery規格に対応したUSB経由の充電・給電機能も備えています。AF・高速連写・手ブレ補正機能などは「OM-D E-M1X」と同等の模様。あと新型「TruePic IX」を搭載する事により " 顔優先/瞳優先AF " は進化しているとのこと。製品ページを見てみても基本性能は「E-M1X」と同等である事が確認できます。
発売日とキット
- 発売予定日 : 2020年2月28日(金)
- OM-D E-M1 Mark III ボディ単体
- OM-D E-M1 Mark III + 12-40mm PROレンズキット
同時発表された「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」を組み合わせたレンズキットが無いのが残念。「E-M1」ラインを購入するユーザーさんのほとんどは、すでに「12-40mm PRO」を所有していそうな予感。
OM-D E-M1 Mark III 量販店 売り出し価格
- オリンパスオンラインショップ … ボディ 217,800円 / レンズキット 283,800円
- ヨドバシカメラ … ボディ 217,800円(税込) / レンズキット 283,800円(税込)
- マップカメラ … ボディ 196,020円(税込) / レンズキット 255,420円(税込)
- カメラのキタムラ … ボディ 196,020円(税込) / レンズキット 255,420円(税込)
- ビックカメラ … 217,800円(税込) / レンズキット 283,800円(税込)
「E-M1 Mark II」ユーザーにとって買い替えは悩ましい問題かもしれません。「OM-D E-M1X」は欲しいけど、価格に手が出なかった方や縦グリップが必要ない方にとって「OM-D E-M1 Mark III」は有力な選択肢になるのではないでしょうか。
- 対象購入期間 : 2020年 2月28日(金)~ 2020年 5月12日(火)
- 応募締切 : 2020年 5月26日(火)当日消印有効
- WEB応募手続き締切 : 2020年 5月26日(火)午前11時
- OM-D E-M1 Mark III : 20,000円分
- OM-D E-M1 Mark III 12-40mm PRO レンズキット : 25,000円分
最大で25,000円分のUCギフトカードプレゼントされるキャンペーン。このところ発売開始からキャッシュバックキャンペーンを行う機種が各社多くなって気がします。ちなみに「新型カメラの価格は、常にユーザーが思ったより少し高くなる」と言われているので、これを和らげるメーカー側の対応といった感じでしょうか。しかしメーカーはこれをやる事によって、数は出ますが販促費がかさむ事に。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
基本スペック
- 焦点距離 : 12-45mm(35mm換算 24-90mm)
- レンズ構成 : 9群12枚 (HRレンズ2枚、DSAレンズ1枚、スーパーHRレンズ1枚、非球面レンズ2枚、EDレンズ2枚)
- 防滴性能 / 防塵機構 : 保護等級1級(IPX1)
- 画角 : 84°(Wide) - 27°(Tele)
- 最短撮影距離 0.12m(Wide) / 0.23m(Tele)
- 最大撮影倍率 : 0.25倍(Wide / Tele)
- 35mm判換算 最大撮影倍率 0.5倍相当(Wide / Tele)
- 最近接撮影範囲 : 69.2 × 52.0mm(Wide / Tele)
- 絞り羽枚数 : 7枚(円形絞り)
- 最大口径比 : F4.0
- 最小口径比 : F22
- フィルターサイズ : Ø58mm
- サイズ : Ø63.4 × 70.0mm
- 質量 : 254g
レンズ構成図・MTF曲線
F値固定の標準ズームとしては世界最小最軽量を実現したレンズで、プレスリリースを見る限り「OM-D E-M5 Mark III」を想定し開発したレンズである事が伺えます。レンズ構成を見てみると惜しみなく特殊レンズ : HRレンズ2枚、DSAレンズ1枚、スーパーHRレンズ1枚、非球面レンズ2枚、EDレンズ2枚を採用し出し惜しみの無いレンズに仕上がっている印象。ズーム全域 高い解像度を実現している事を謳っています。
「12-100mm PRO」の描画性能と「12-40mm PRO」の接写・ボケ性能のいいとこ取りを狙ったレンズなのかもしれません。個人的な感想になりますが「12-40mm PRO」は寄れてボケ味が綺麗なものの、パキっとは来ないレンズなので、実際にこのレンズがどのような描画性能を実現しているのか興味津々。
発売日・希望小売価格
- 発売予定日 : 2020年3月下旬
- 希望小売価格 : 93,500円(税込)
量販店売り出し価格
- オリンパスオンラインショップ … 74,800円
- ヨドバシカメラ … 74,800円(税込)
- マップカメラ … 67,320円(税込)
- カメラのキタムラ … 67,320円(税込)
- ビックカメラ … 74,800円(税込)
売り出し価格は、6万円後半~7万円前半といった感じでしょうか。発売日は少し先の3月下旬となっています。どちらかというと小型軽量系のマイクロフォーサーズ機の組み合わせで使用する事を前提に開発したレンズな印象だけに「OM-D E-M5 Mark III」と同時発表の方が注目を浴びたのではないでしょうか。同時発表し最初からレンズキット扱いにはしたくなかったのかもしれません。