DxOMarkが、キヤノン EOS Kiss X70 のセンサースコアを公開
DxOMarkが、キヤノン EOS Kiss X70 (海外 : EOS 1200D/EOS Rebel T5) のセンサースコアとレビューを掲載しています。他メーカーのエントリークラス デジタル一眼レフよりもスコア的に差はあるが、デジタル一眼デビューするユーザーにとって、画質的にも実用性があると評価しています。
- EOS Kiss X70は1800万画素センサーを搭載し、米国ではRebel T5、欧州では1200Dと呼ばれるエントリー機である
- 総合スコアは " 63 " で1800万画素センサーとしては少しガッカリさせる数値である
- 全体で135位で、APS-C センサーの中では111位にあり、EOS Kiss X7i ( EOS Rebel T5i EOS 700D )よりもわずかに良いスコアである ( X7iの総合スコアは " 61 " )
- 色深度は " 21.9 bits " でこれまで計測したエントリークラス APS-C デジタル一眼レフのベストスコアよりも少し届かない
- ダイナミックレンジは " 11.3 Evs " で、ISO高感度耐性は " 724 ISO " でこちらも同じようにトップクラスのスコアでない
- …が公平を期すために言っておくと、このキヤノン EOS Kiss X70 は、(高スコアを叩き出している)エントリー機よりもお手頃価格なのである
- 対抗機 ニコン D3300 / ソニー α58 と比べると、EOS Kiss X70はかなり離されている事が分かる
- 各項目のスコアを見ても、ニコンセンサーに色深度で1.66段分、ダイナミックレンジで1.5段分、ISO高感度耐性で1段分もの差付けらているのだ
- α58のセンサーは旧センサーであるがX70よりも高画素(2000万画素)で、色深度で1段分、ダイナミックレンジで1.33段分X70を上回る
- X70はコンパクトデジタルカメラからデジ一眼デビューしようとしているユーザーがターゲットであり、D3300はスペック的にもそれより少し上の層を狙った機種であるのも確か
- α58はマウントがプラスティック製で価格優先ユーザーをターゲットにしている
- なのでこの3機種は、少しターゲットが違う機種なのだ
- EOS Kiss X50 ( Rebel T3 / 1100D ) と EOS Kiss F ( Rebel XS / 1000D ) と比べると、わずかにスコアが改善しているのが分かる
- X70は画素数が増加し、画像サイズの21%拡大したのにもかかわらず、色深度の変化はないが、ダイナミックレンジは0.3 Evs増加し、ISO高感度耐性も維持している
- 誰もがこのエントリー機に期待し、DxOMarkのスコアに失望していると思うが、画質自体は良好である
- キヤノン使いの写真愛好家はより上のモデルを求めると思うが、デジタル一眼デビューするユーザーにとって、丁度良い性能で実用性のあるデジタル一眼レフと言える
今回のレビューを見る限り、EOS Kiss X70、D3300、α58が狙っている層は微妙(?)に違っていて、キヤノンの狙い通りの機種かもしれません。少し枯れたスペック(?)ですが、これからデジタル一眼デビューしようと思っているユーザーさんにとって必要充分なスペックかもしれません。
やはり今でもエントリークラス デジタル一眼レフ市場で " EOS Kiss " のネームバリューは絶大ですから、最終的に店頭でこのX70を選ぶユーザーさんもいらっしゃると思います。