DxOMarkが、キヤノン EOS 7D Mark II のセンサースコアを公開
DxOMarkが、キヤノン EOS 7D Mark IIのセンサースコアとレビューを掲載しています。総合スコアは " 70 " と対抗機種と比べると振るいませんが、ISO高感度耐性は対抗機より上回り、低ISO時のパフォーマンスさえ改善されれば説得力のあるオールラウンドカメラになると評価しています。
- 総合スコアは " 70 " で、オリンパス OM-D E-M1 (総合スコア 73)などのよりセンサーサイズが小型なマイクロフォーサーズ機と比べると、 下回っていて少し残念な結果となった
- 色深度 (Color Depth)のスコアは良いのだが、ISOベース(ISO94で測定)のダイナミックレンジが " 11.8 Evs " で我々の予想をし下回る数値なのである
- …が、ISO高感度耐性において、対抗機と同等の性能を発揮しているようである
- 初代 EOS 7Dと比べると、画素数の増加とデュアルピクセルCMOS AFの採用により着実に進化しているのが分かる
- 総合スコアは、ささやかではあるが " 4ポイント " 増加し、色感度とISO高感度耐性は " 1/3段 " 改善し、ダイナミックレンジは " 0.1 Evs " 改善している
- センサー特性として、低ISO時のダイナミックレンジはソニー α77 IIと比べて狭めで、ISO400以降はほぼ同等の値になる
- ニコン D300Sと比べると、ISO200から7DM2のダイナミックレンジはかなり広いことが分かる
- 理論上 7DM2は、スポーツ&アクション カメラマン御用達カメラになりそうであるが、センサー性能は、少なくとも低ISO時でやや劣りベストなセンサーとは言い切れない
- ISO感度が上がると威力を発揮し始めるセンサーで、ISO高感度時は対抗機を少し上回るのだ
- だから低ISO時のパフォーマンスが改善すれば、かなり説得力のあるオールラウンドカメラになることだろう
- 現時点でこのカテゴリーの中でソニー α77 IIの方が魅力的な選択肢に感じる
キヤノン EOS 7D Mark IIは、EOS 5D Mark IIIよりもISO高感度耐性が改善しているというレビュー記事も登場していますから、ISO高感度耐性に関しては対抗機よりも良いスコアを叩き出しているのが分かります。
センサー自体はベースはEOS 70Dと同じでそれを改良してきているセンサーであると以前EOSHDのインタビュー記事に掲載されていたので、センサースコアを見る限り改良分スコアが良くなっている印象です。
ニコンはセンサーに関しては " 低ISO " 画質を重視した画造りにシフトしつつありますが、キヤノンは今後 " 次世代センサー " どのような画造りを目指すのか興味津々です。