キヤノン 真栄田氏 最新インタビュー記事 新型ミラーレス機投入を予告
Imaging Resourceが、ニューヨークで開催されたCanon EXPO 2015で行ったキヤノン 専務取締役 イメージコミュニケーション事業本部長 真栄田雅也氏 インタビュー記事を掲載しています。カメラ&レンズ開発中心のインタビュー記事で、トップレンジの製品を優先的に開発を進めていていて、新型ミラーレス機の投入を予告しています。
- 現行のEFレンズは、5000万画素と8K動画に対応している
- ユーザーのニーズに基づきレンズの改善・開発を続けていていて、最近では色収差を抑制する新素材を用いたBRレンズを採用しEF35mm F1.4L II USMを投入している
- デジタルカメラの進化と共に交換式レンズの進化も必要で、Lレンズが(最)優先でLレンズ群の光学性能向上に取り組んでいるのだ
- レンズ交換式カメラに搭載されているセンサーはすべてキヤノン製
- 我々は非常に良いカメラを造る事を目指していて、自社センサーよりもサードパーティ製センサーを搭載した方が良いカメラに仕上がると判断した場合、サードパーティ製センサーを採用する
- レンズだけでなくカメラもピラミッドの頂点から開発を進めていて、我々はミラーレスにも力を入れおり、EF-Mレンズ群を拡充していく予定である
- 非常に近い将来、あなた方が気に入るであろうミラーレス機を投入する予定で、お約束する
- 将来的には、デュアルピクセルCMOS AFを採用したEOS Kiss クラスのカメラを紹介したと考えており現在開発に取り組んでいる
- シネマEOSは4Kに対応しているが、コンシューマーモデルはもう少し開発に時間がかかり、とくにコスト削減の難易度が高い
- 8K映像は、データを処理時の消費電力をどう抑えるかが課題で、当分の間はプロのみが使用する事になると思う
- 将来的には、コンシューマーに対応したいと思っている
- (現時点で)デジタル一眼レフサイズの8Kカメラ開発をした場合、それは湯沸かし器を開発する事にもなるのです(笑)
かなりざっくり抜き出してみました。プリンターやセンサーそしてAFなどの開発話も掲載されています。
真栄田氏は直接的なコメントしていませんが、Imaging Resourceは、現時点でLレンズ開発が優先されているが、今後 EF-Sレンズ / EF-Mレンズの大きな進化を予想しています。新型ミラーレス機では、より多くのユーザーを対象とした EOS M4 を予想していて、本格的なミラーレス機が登場するのではないか?と予想しているところもあります。
PowerShot G7X / G3X にソニー製センサーが搭載されているのは、裏面照射型センサーを自社で造ると特許問題に引っ掛かるためではないか?という問いに対しては、直接的なコメントはなく、良いセンサーを造る事ではなく、良いカメラを造る事こそ命題であるとキヤノンの取り組み方を説明しています。