DxOMarkが、キヤノン EF16-35mm F2.8L III USM レンズスコアを公開
DxOMarkが、キヤノンの大口径超広角ズームレンズ EF16-35mm F2.8L III USM のレンズスコアとレビューを掲載しました。DxOMarkがこれまでテストしたキヤノン広角ズームレンズの中で最高のスコアを叩き出した模様。
- 総合スコア : 34ポイント
- シャープネス/解像度 : 24P-Mpix
- 透過率 : 3.1TStop
- 歪曲 : 0.4%
- 周辺減光 : -1.7EV
- 色収差 : 12μm
総合スコアが " 34ポイント " でDxOMark キヤノン広角ズームレンズのデータベース上 最高ポイントを叩き出し特にシャープネスが " 24P-Mpix " で、初代16-35mm (17P-Mpix) / 2代目16-35mm (18P-Mpix) と比べる大幅に向上している事が分かります。2代目16-35mmと比べると、歪曲と色収差が少し改善され、周辺減光は逆に少しスコアが悪く、24~35mmでF5.6まで絞れば周辺減光は解消されるそうです。
16-35mm IIIは、歪曲は上手く制御されているものの、16~18mmの領域は " 0.5% " と顕著な樽型歪曲が発生するとグラフ付きで説明しています。色収差は改善されているものの広角側 16~18mmでちょっとしたフリンジが発生する模様。周辺減光は、16mm F2.8で " -1.7EV " とかなりはっきり出るそうで、24~35mmの焦点領域でF5.6以降のみ解消されると掲載されているので、16mm時の周辺減光はどれだけ絞っても解消されなさそうな感じです。この辺の詳細は、掲載されているグラフ群で細かく確認可能です。
ニッコールレンズとも比べています。使用機種は、キヤノン EOS 5Ds R と ニコン D800E で画素数と発売時期の違う機種で比較しているのですが、総合スコアを見ると16-35mm IIIが大幅に上回っている事が確認できます。やはりここでもシャープネスが高く、17-35mm f/2.8D IF-EDと比べ色収差も上回っている事を指摘しています。
広角ズームレンズにおいてF2.8という速さとパフォーマンスが必要なスポーツ&イベントフォトグラファーにとって、このEF16-35mm F2.8L III USMの切れ味は、高く評価される事だろうと結論付けています。防塵防滴仕様であることも指摘し、16-35mm IIからの乗り換えの正当性にまで言及しています。ただ価格とサイズと質量に関しては否定的な模様。