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dpreviewによるキヤノン EOS 6D Mark II 買い替え・買い足し シミュレーション記事

キヤノンのエントリークラス フルサイズ機 EOS 6D Mark IIは2017年8月4日(金)発売予定で、すでに予約を入れた方や現在購入しようかどうか考えている方がいると思いますが、dpreviewが、特定のEOSカメラを中心に買い替えた方が良いのか、買い足した方が良いのか具体的な指南記事を掲載しました。

初代EOS 6Dから買い替える必要はある?

  • 初代EOS 6Dを数年間きっちり使い続けている方で、カメラ資金があれば、買い替えをお勧めする
  • 日常写真において画質は大幅に向上しないと思うが、はるかに高速化されており、効率化したユーザーエクスペリエンスを実現している
  • AFシステムは大幅に進化し、バリアングル式タッチパネルとデュアルピクセルCMOS AFも採用されているので、それだけで一部のフォトグラファーにとって " ゲームチェンジャー " になり得る
  • デュアルピクセルCMOS AFは、これまでで最も正確なAF、顔認識、追尾性能を実現している
  • ライブビュー撮影が必要なく、初代EOS 6DのAFシステムに満足している方は、新レンズを1本か2本購入した方が良い
  • 2000万画素から2600万画素に画素数が増加したが、それほど大きな差ではないので、日常写真において初代EOS 6Dは、まだまだ常用可能
  • ユーザーのニーズは多様化しているので、EOS 6D Mark IIを貸し借りする機会があれば是非お試しを
  • EOS 6D Mark IIの進化に予想以上の差を感じる可能性がある

EOS 5D Mark IIIから買い替える必要は?

  • 結局のところ、控え目に言って " YES " である
  • EOS 5D Mark IIIから買い替えた場合、画素数はわずかに向上し、かなり便利なライブビュー機能と驚くほど正確なAFによるライブビュー静止画・動画撮影が可能になる
  • ただしスポーツ写真や広い領域をサポートしたAFポイントが必要な時、EOS 6D Mark IIの位相差AFは狭く感じるかもしれない
  • EOS 6D Mark IIは、エクステンダー撮影でも最大27点のF8測距対応しているが、EOS 5D Mark IIIは中心点だけF8まで対応
  • EOS 6D Mark IIは、Wi-Fi&GPSが内蔵されていて、個人的に有難い機能である
  • ただしEOS 6D Mark IIは、少なくとも低/中ISO感度領域で、画像品質において大きなステップアップは示していないと思う
  • EOS 5D Mark IVの方が豊かなダイナミックレンジを実現し、EOS 6D Mark IIのRAWにおけるラティチュード(ダイナミックレンジ)は、EOS 5D Mark IIIと基本的に同じぐらい
  • あとEOS 5Dシリーズの信頼性は長年に渡って評判を得ているが、EOS 6D Mark IIに関しては未知数である
  • EOS 6D Mark IIは、防塵防滴に配慮した設計なので、旅行や野外撮影において、そこそこの悪天候でも使用可能だとは思う
  • EOS 5D Mark IIIからEOS 6D Mark IIに買い替えたくないのであれば、EOS 5D Mark IVも考えるべき
  • EOS 6D Mark IIよりも高価になるが、ジョイスティックが採用され、画素数も上で、4K動画撮影も可能である

EOS 5D Mark IV ユーザーが、買い足す必要は?

  • はっきり言って、EOS 6D Mark IIのバリアングル式タッチパネルが必要か否かによる
  • サブ機として考えた場合、小型軽量ボディで日々素晴らしい画像品質の写真撮影が可能だが、EOS 5D Mark IVと同等のダイナミックレンジや絶対的な解像度は期待してはいけない
  • 結婚式やイベントなどのバックアップカメラとして見れば、優れた選択肢となり得る

EOS 80Dからアップグレードする必要は?

  • EOS 80Dで使用しているレンズに左右されるが、満足しちゃんとしたレンズ群を所有しているならば、フルサイズ機にアップグレードする事はあなたが思っている以上にコスト的な負担がかかる
  • フルサイズ対応レンズも購入する必要があるので、総コストは大きくなる
  • EOS 6D Mark IIは、フルサイズ版 EOS 80Dと言える
  • フルサイズだけにISO感度耐性はあるものの、低ISO感度においてEOS 80Dの方がダイナミックレンジは優れている (この違いに気が付く事はRAW現像時のみ)
  • カメラ資金があり本当にEOS 6D Mark IIが欲しいのであれば止めないが、そうでなければEOS 80Dで腕を磨くことをお勧めする
  • EOS 6D Mark IIで最高の画像を得るには、高品質なフルサイズ対応レンズ 2~3本くらいは買い足す必要が出てくる
  • EOS 60DやEOS Kissシリーズ、APS-Cセンサー搭載旧モデルからの買い替えは、すべてにおいてより良いユーザーエクスペリエンスを得られるが、新レンズの購入費用が掛かる事は肝に銘じておいた方が良い

EOS 7D Mark IIからアップグレードする必要は?

  • EOS 7D Mark IIは、プロ仕様のスピードカメラでEOS 6D Mark IIとかなり(コンセプトが)異なるカメラである
  • スポーツや動きモノを撮影したり、悪天候で撮影する必要がある場合、おそらくEOS 6D Mark IIにアップグレードする事は賢明では無い
  • 先程も言ったがコスト的に所有レンズに左右される

ニコン D610もしくはD750の購入を考えているが、代わりにEOS 6D Mark IIはあり?

  • すでにどちらかのマウントのレンズを持っているのではあれば、そちらを買った方が良い
  • まだどちらのシステムにするのか迷っているのであれば、実質的に EOS 6D Mark II もしくは D750 のどちらかになる
  • EOS 6D Mark IIが優れている点は、ライブビュー周りの機能とデュアルピクセルCMOS AFシステム
  • D750が優れている点は、RAWダイナミックレンジとファインダー撮影時の優れたAFシステム
  • 両機はほとんどの点で拮抗しているのだが、バリアングル式タッチパネルとデュアルピクセルCMOS AFを採用したEOS 6D Mark IIは、D750よりもより気軽に楽しい撮影を実現していると言える
  • 店頭で両機種をタッチ&トライする事お勧めする
  • 両機種ともに素晴らしいカメラであるが、タッチ&トライする事によりどちらか1機種 " これだ! " と感じる事だろう

動画撮影したいと思っているが、EOS 6D Mark IIを候補に入れる必要は?

  • いくつかの点でEOS 6D Mark IIは、非常に有能なビデオカメラで、確かに使用する喜びがある
  • バリアングル式液晶タッチパネルとデュアルピクセルCMOS AFは、楽しいユーザーエクスペリエンスを実現している
  • ただしヘッドフォンジャックやピーキング、ゼブラ表示そしてログなどの機能が用意されておらず、非効率なビデオコーデックを採用し、プロやプロ志望のフィルムメーカーにとって、かなり制限がある仕様となっている
  • 4K動画撮影が必要であれば、EOS 5D Mark IV、EOS-1D X Mark II そして他のシステムを探す必要がある
  • なので動画撮影のためだけにEOS 6D Mark IIを購入する事はお勧めしない
  • 市場には優れたカメラの数々が存在し、キヤノン EFシステムにこだわっているのであれば、より安価で同じ仕様のEOS 80Dがある

かなりざっくり抜き出してみましたが、EOS 6D Mark IIの購入を考えている方にとって、いくつか思い当たる箇所が掲載されているのではないでしょうか。