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キヤノン PowerShot G1 X Mark III 少しだけタッチ&トライしてきました

キヤノン初となるAPS-Cセンサー搭載コンパクト機でありGシリーズ フラッグシップ機でもある " PowerShot G1 X Mark III " が発表されキヤノンプラザで先行展示されたので少しだけ触ってきました。今回はそのインプレッションになります。各社の先行展示は体験イベントは出来るだけ参加しているのですが、このところライフの方で書いてなかったの久々に書いてみようかと。

自分の後にすでに何人か待っている方がいたので、10~15分ぐらいスタッフさんに説明してもらいながらタッチ&トライした感想になります。なのですべての機能を確認する時間はなくて、高速連写や動画機能は試していません。

キヤノン PowerShot G1 X Mark III

サクサク動作し軽快に撮影可能なコンパクト機に仕上がっていて好印象。やはり中身は現行のEOS Mシリーズとほぼ同等と考えて良い模様で、レンズ交換を必要しない方はこちらがお勧めとのこと。メニュー周りはEOSっぽいし、ボディやボタン・ダイヤル類は1インチセンサー Gシリーズを展開したおかげでこなれた感じがあり、EOS MとGシリーズの良いとこ取りで「あっ…良いな~」と個人的に思いました。人によってEOS寄りと感じる方と、Gシリーズ寄りに感じる方がいると思います。

初代・2代目のG1Xが登場した時とは市場の状況が違い、1インチセンサー搭載コンパクト機が市民権を得て、カメラとスマートフォンなどのデバイスとの連携も当たり前になり、今回のPowerShot G1 X Mark IIIはある意味 " オヤジ臭 " が抜けて、単にEOSカメラのサブ機的な存在ではなく幅広い層にアピールしたGシリーズ フラッグシップ機に感じます。なのでフラッグシップ機のアピール度は薄いかも。前機種よりも小型ボディなので撮っているとAPS-Cセンサーを搭載している事を忘れてしまうぐらい。そうそう同じようにEVFを内蔵した1インチセンサー搭載 PowerShot G5X と比べると、APS-Cセンサーを搭載しているのに明らかに軽いです。

デュアルピクセルCMOS AFの採用でサクサクで、ワイドからテレまで安定したAF動作を実現し、AFポイントも大・小のサイスが設定可能です。タッチパネルも快適に使用出来て、1インチセンサー Gシリーズ ユーザーのステップアップ機としても需要があるかも。グリップに関しては前機種よりも深くなり、親指グリップもサポート率が上がっている印象で、ボディはサラサラ系ではなくフィット感あるラバーを採用しています。

ボタンやダイヤル類もカスタマイズ可能で自分好みに設定すればより快適に操作できると思います。展示機は、レンズ周りのスムーズリングにはズーム機能、正面の電子ダイヤルにはF値が割り当ててありました。ズーム自体もG7X IIのようにスムーズリングのOn/Offが可能でした。

パノラマショットも試しましたが、スマートフォンのパノラマ撮影とほぼ同じ感覚で撮影可能で、撮影中 連写音ありという感じ。横位置・縦位置の設定も可能で、APS-Cセンサーを搭載しているだけに綺麗なパノラマ写真が気軽に撮影できそうです。

キヤノン PowerShot G1 X Mark III

個人的にチルト式モニタの方が好きなのですが、この機種が採用しているのはバリアングル式モニタ。このボディサイズであれば、チルト式モニタの方が使い易いのでは?と正直思う事も。でも自撮りモードがあったり、スマートフォンの連携も推している機種だけに " セルフィー " 需要も視野に入れた機種なのだな~と実感です。

ショールームで操作性やフィーリングは確認できますが、実際のセンサー性能やレンズの光学性能は映像系メディアのレビューやサンプル画像そしてスコアの登場待ちというところでしょうか。APS-Cセンサーを搭載しているものの小型軽量化がひとつのコンセプトに感じる機種だけに 24-72mm F2.8-F5.6 レンズの仕上がり具合、とくにテレ側の仕上がり具合が気になるところです。山登り需要も視野に入れて開発したとも言っていたので、Gシリーズ フラッグシップ機だけにそれ相応のレンズに仕上がっている事に期待です。

内蔵EVFに関しては、EOS Mの外付けEVFと同じモノが採用されているそうです。センサーも現行のEOS Mシリーズと同じ2400万画素センサーが搭載されている思いますが、EOS 6D Mark IIのような例もあるので気になります。

キヤノン PowerShot G1 X Mark III

あとは価格(キヤノンオンラインショップで税込 137,700円)が高いと感じるか、安いと感じるか…少なくとも生粋のキヤノンユーザーでAPS-Cコンパクト機を待ち望んていた方は " ご祝儀価格 " で購入しても良いのではないだろうかとふと思いました。

リコー GR II 後継機や富士フイルム X70 後継機を待つのも手ですが、両機ともに " 単焦点レンズ " を採用しているので、固定式ズームレンズ採用 APS-Cセンサー搭載コンパクト機を探しているのであれば、このPowerShot G1 X Mark III がひとつの答えになるかもしれません。あとリコーと富士フイルムが、次に搭載してくるであろう新センサーがどうなるのか?考え始めちゃうと購入するタイミングを失ってしまいます。