キヤノン EOS Rの売れ行きは想定内 8K EOS Rも予定 顧客が何を望んているのかが重要
Imaging Resourceが、キヤノン イメージコミュニケーション事業本部 ICB製品事業部 事業部長 溝口芳之氏 と 米国キヤノンスタッフ インタビュー記事を掲載しました。
かなり長いインタビューで個人的に興味深い部分をかなりざっくりピックアップしてみると…
- デジタル一眼レフ(DSLR)とミラーレスの開発に励み、顧客の声に耳を傾ける
- EOS Rシリーズに関しては、プロレベル・モデルを含む数機種を検討中だが、現時点でそのタイムラインはコメントできない
- EOS Rシステムにおいて動画機能はかなり大きな役割をはたし、EOS Rシリーズ ロードマップ上で " 8Kカメラ " を予定している
キヤノンは、デジタル一眼レフ・EOS R・EOS M 3つのシステムを展開していますが、どのシステムに開発リソースを集中させるのか気になるところですが、EOS Rシステムに集中させるのは時期尚早だとコメントし、ホリデーシーズンに EOS 5D Mark IV / EOS 6D Mark II / EOS 80D / EOS Kissシリーズが高い需要があった事を例に挙げています。最も重要な事は、顧客が何を望んでいるのか耳を傾け、それに従い決定する事であるとコメントしています。
EOR RとRFレンズの売れ行きは、予想通りに推移しているとのこと。RFレンズはかなり良いフィードバックを得ているそうでです。
8K対応ビデオカメラは、すでにEOS Rシステム ロードマップに含まれているとコメント。「それは2019年?それとも2025年に予定しているのですか?」というブラックジョーク的な質問もしていますが、Imaging Resource的は、溝口氏が言及したという事は近い将来に登場する事になるだろうと予想。動画に最適化したレンズも重要で、デュアルピクセルCMOS AFとナノUSMの組み合わせもアピールしています。
シネマEOSとEOSカメラの動画機能には差があり、あえて差を付けているのではないか?という質問には否定、シネマEOSの売り上げが落ちる事を防ぐためではないとのこと。デジタル一眼レフは静止画・動画、シネマEOSは動画のみに最適化したラインである事がその大きな理由な模様。
ハイレベル・プロレベルのミラーレス機を検討中でEOS-1D X Mark IIと同レベルのAF性能(特に追尾性能)を目指しているとしながらもスケジュール自体は明らかにしていません。開発中である事は示唆しながらも「投入に少し時間が掛かるかもしれない」というコメントも。Imaging Resourceは、次に登場するのはエントリークラス EOS Rであると予想。あと RF24-70mm F2.8 と RF70-200mm F2.8 も近々発表される予定であると要約しています。