DxOMarkが、キヤノン RF50mm F1.2 L USM レンズスコアを公開
DxOMarkが、キヤノン RF50mm F1.2 L USM レンズスコアとレビューを掲載しました。EF50mmレンズと比べて、色収差・歪曲・シャープネス・周辺減光が改善されていて、堅実にアップグレードした大口径単焦点レンズに仕上がっていると評価しています。
スクリーンショットは「EF50mm F1.2L」「シグマ 50mm F1.4」と比べましたが、カメラの画素数を合わせるため " EOS 5D Mark IV " 使用時のレンズスコアになっています。もちろん両レンズは " EOS 5Ds R " を使用したスコアはもっと上がります。
RF50mm F1.2 L USM レンズスコア ※EOS Rを使用
- 総合スコア : 38ポイント
- シャープネス/解像度 : 22P-Mpix
- 透過率 : 1.5TStop
- 歪曲 : 0.2%
- 周辺減光 : -2.2EV
- 色収差 : 3μm
競合レンズ 総合ポイント比較
- シグマ 50mm F1.4 DG HSM … 44ポイント (EOS 5Ds R)
- ニコン NIKKOR Z 50mm f/1.8 S … 44ポイント (Z7)
- ソニー FE 50mm F2.8 Macro … 41ポイント (α7R II)
- ツァイス Milvus 1.4/50 … 39ポイント (EOS 5Ds R)
- キヤノン RF50mm F1.2 L USM … 38ポイント (EOS R)
- キヤノン EF50mm F1.8 STM … 35ポイント (EOS 5Ds R)
- キヤノン EF50mm F1.2L USM … 35ポイント (EOS 5Ds R)
総合スコアは " 38ポイント " で、各項目を見る限り色収差はかなり上手く制御し、透過率と歪曲もかなり良好であると冒頭でこのレンズの素養を解説しています。しかし大口径レンズだけに開放時は周辺減光が顕著になる模様。
「RF50mm F1.2 L USM」はEF50mmレンズ群と比較するとスコア的に上回っていますが、「シグマ 50mm F1.4 DG HSM」に差を付けられている事が伺えます。これまでのEF50mmレンズと比べると、特に色収差の制御が向上し、周辺減光・歪曲・シャープネスに関しても古いキヤノン光学系より少し改善しているとのこと。
結論 : 多くは50mmF1.4もしくはF1.8レンズなので直接比較するのは難しいとしながらも、あくまでも画像品質にこだわるのであれば、マウントコンバーターが必要になるものの「シグマ 50mm F1.4 DG HSM」がより良い選択肢となり得ると解説。しかし1/3段明るいレンズが必要であるならば、「RF50mm F1.2 L USM」は確固たる選択肢(提案)となり、古い「EF50mm F1.2L USM」のステップアップ・レンズとなると結論付けています。
あとニコンの「Nikkor Z 58mm f/0.95 S Noct」が登場し、どのように比較されるのか興味深いとコメントも掲載しています。