キヤノン「RF28-70mm F2.8 IS STM」発表 RF24-105mmF4LとMTFを比較
キヤノンが、RFマウント フルサイズ対応 小型軽量コンセプト F2.8通し大口径標準ズームレンズ「RF28-70mm F2.8 IS STM」を正式発表しました。発売日は2024年9月27日を予定。キヤノンオンラインショップの売り出し価格は188,100円(税込)となっています。
RF28-70mm F2.8 IS STM 基本スペック
- 画角(水平 / 垂直 / 対角線) : 65°~29° / 46°~19°30′ / 75°~34°
- レンズ構成 : 12群15枚
- 絞り羽根枚数 : 9枚
- 最小絞り : F22
- 最短撮影距離 : AF 27cm、MF 24cm ※28mm時
- 最大撮影倍率 : AF 0.24倍、MF 0.24倍 ※70mm時
- フィルター径 : Φ67mm
- 最大径×長さ : 収納時 Φ76.5mm×92.2mm
- 質量 : 495g
Lレンズではなく無印でF2.8通しの標準ズームレンズが登場。質量は500gを切る495gで機動力があるレンズに仕上がっています。プレスリリースを見てみると " Lレンズに迫る高画質 " と表現。注釈を見てみると、このLレンズは「RF24-105mm F4 L IS USM」を指しており…
「RF24-105mm F4 L IS USM」(2018年10月発売)に相当する画質ですが、焦点距離の違いによる撮影可能な範囲と、開放F値の違いにより得られるボケ表現、レンズのサイズ・重量の違いがあります。小型・軽量で手軽に持ち運べることを重視し、沈胴構造を適用した本レンズに対し、「RF24-105mm F4 L IS USM」はLレンズの設計思想に基づき、堅牢性・防じん性に更に優れているほか、ASC(Air Sphere Coating)の採用や、操作性に優れた専用のフォーカスリングが採用されている点で、よりプロユースを考えたレンズとなっています。※プレスリリースより
…と説明しています。なので両レンズのMTFチャートを比較してみました。
RF28-70mm F2.8 IS STM vs RF24-105mm F4 L IS USM MTFチャート比較
両レンズの焦点距離とF値は異なりますが、キヤノン言及する " Lレンズに迫る高画質 " を感じる事ができるMTFチャートではないでしょうか。元々設計思想が違うレンズですが、この価格帯でLレンズ相当の画質が楽しめるF2.8通し標準ズームレンズに仕上がっているのは嘘ではなく期待できそう。
ただし注意が必要で現時点のキヤノンオンラインショップ価格では、「RF28-70mm F2.8 IS STM」は「RF24-105mm F4 L IS USM」より4万円ぐらい高額です。なので発売後 価格が落ち着いた時により安価になるのかどうか気になるところ。
キヤノンは、標準Lズームレンズ「RF24-70mm F2.8 L IS USM」と「RF28-70mm F2 L USM」をラインアップしているので、今回購入し易い価格帯の「RF28-70mm F2.8 IS STM」が登場した事になります。
RF28-70mm F2.8 IS STM vs EF24-70mm F2.8L II USM MTFチャート比較
ちなみに一眼レフ用 EFマウント「EF24-70mm F2.8L II USM」とMTFチャートを比較してみると、「RF28-70mm F2.8 IS STM」は良い線いっているのではないでしょうか。
キヤノンオンラインショップ価格(税込) ※2024年9月12日時点
- RF28-70mm F2 L USM … 456,500円
- RF24-70mm F2.8 L IS USM … 341,000円
- RF24-105mm F4 L IS USM … 184,800円
- RF28-70mm F2.8 IS STM … 188,100円
- EF24-70mm F2.8L II USM … 272,800円
あとは実際撮り比べた時のトータル的な描写力に価格相応の差がどのくらいあるのか、レンズの個性だったりフィーリングだったりレンズごとに世界が違ってきますよね。確かにLレンズ群と比べてれば安価ですけど、無印レンズとしてみればそれなりの価格帯です。
RF28-70mm F2.8 IS STM vs RF24-70mm F2.8 L IS USM MTFチャート比較
最後に「RF24-70mm F2.8 L IS USM」と比較してみるとこんな感じに。