キヤノン PowerShot G1X の描写は素晴らしいが、ミラーレス市場への躊躇を感じるカメラ
The Phoblographer が、キヤノン PowerShot G1X のレビューとサンプル画像を掲載しています。G1Xの描画は素晴らしいが、会社としてミラーレス市場への躊躇を感じるカメラだと結論付けています。
- ミラーレス市場はもはや巨大な市場であり、マイクロフォーサーズが驚くべき速さで成長している
- 充分にデジタル一眼レフ市場でシェアと収益を確保しているキヤノンとニコンは、デジタル一眼レフのエントリーモデルとの競合(共食い)を恐れて躊躇しているように感じる
- Nikon 1 は、ニコンとしてミラーレス市場に対する正しい方向ではあるが、デジタル一眼レフ エントリーモデルとの競合を明らかに避けた仕様になった
- そしてこのキヤノン PowerShot G1X はNikon 1の1インチセンサーよりはるかに大きいセンサーを搭載している
- ボディは従来の30%ほど大きくなっている (持ち心地も良い)
- …が、いざ撮影に入ると信じられないほどイライラさせられるカメラである
- マイクロフォーサーズより大きいセンサーで高感度耐性も良好なのに、露出が低い暗いシーンになるとAFが役に立たないのだ
- 日没時のストリート写真を撮ろうと思うと信じられないくらいイライラさせられる
- キヤノンがこんなカメラを出すなんて信じられない
- なお露出が普通のシーンでAFは良好である
- ミラーレス機が持ってない光学ファインダーを搭載してるが、まったく使い物にならない
- 最高ISOが12800なのにISO AUTOの上限がISO1600なのは疑問
- バッテリーの持ちも良くなくて250枚も撮れない (替えのバッテリーが必要だ)
- ファームウェアアップデートでいくつかは改善されるかもしれないが、価格を考えると疑問視せざるおえないカメラだ
- 画質はかなりシャープでコントラストも色再現性も良好な描写である
- ダイナミックレンジも大きなセンサーを搭載しているだけあって素晴らしい
- 正しオートホワイトバランスは少し補正し過ぎてに感じるので室内撮りの時は頭に入れておくと良い
- 高感度耐性も良好でISO3200まで常用できる
- ノイズリダクションはそれほど強めにかかっていない為、細部の描画を保持している
- G1Xの描画と使い勝手のアンバランスさは、ミラーレス市場のシェアを削るためにキヤノンが急いで市場に投入した思惑を感じ始めている
- G1Xは不発弾のような最悪なカメラかもしれない
- このラインのカメラとして高額な割りにイライラさせられる
- G1Xは、拡大するミラーレス市場に対抗する完成度に達していないカメラで、デジタル一眼レフ エントリー機との共食いの恐怖を取り去っていない製品である
う~ん…かなり辛口のレビューとなっていますね…^^;
キヤノンも噂では、今年ミラーレス機を市場に投入してくると言われていて、センサーはこのG1Xと同じサイズのセンサーになるとか、APS-Cサイズになるとか言われていますけど、やはり気になるのはデジタル一眼レフ エントリー機と競合する仕様になるのか、Nikon 1のように競合を避ける仕様になるのかというところではないでしょうか。
このPowerShot G1Xの色々なレビューを見る限り写りは良いけど、使い勝手に不満が残る印象を感じるカメラなのかもしれませんね。自分もCP+ 2012で軽く触ってみましたけど、使い勝手の悪さはさほど感じなかったんですけどね…やはり実際使ってみるのは違うということでしょうか。