富士フイルム X-Pro3 万人向けでないが望み通りのレンジファインダー・スタイルカメラ
ePHOTOzineが、富士フイルム X-Pro3 レビューとサンプル画像を掲載しました。独自スタイルのレンジファインダー・スタイルのカメラで万人向きのカメラではないとしながらも高い基本性能を評価しています。
X-Pro3の長所
- 2600万画素 X-Trans CMOS 4センサー
- 素晴らしいノイズ耐性
- 素晴らしい色再現性と新フィルムシミュレーション (クラシックネガ)
- ユニークなサブモニターディスプレイ
- 高品質かつ高解像度なアドバンスドハイブリッドビューファインダー
- 光学ファインダーは、小型EVFを同時表示できる「エレクトロニックレンジファインダー」機能を搭載
- 高速連写 ※11コマ/秒
- 堅牢性が高く防塵防滴仕様
- 4K DCI/UHD 動画
X-Pro3の短所
- HDMI端子がない
- 隠し液晶モニタは、使い勝手的に手間取る事がある
- ボディ内手ブレ補正機構(IBIS) 非搭載
- サブモニタは、暗い場所では見難い時がある
- 三脚は使い難いカメラ
4つ星を獲得し " お勧め機種 " に選出しています。「X-Pro3」は素晴らしい画像品質を実現し、幅広い良好なレンズ群をラインアップしており、ユニークな撮影経験を提供するカメラであると選出理由を挙げています。万人向けのカメラではないが、伝統的なレンジファインダー・スタイルのカメラを求めている人にとって「X-Pro3」は望み通りのカメラであると評価。
「X-Pro3」は独自の撮影スタイルを提供しており、すべての写真家にアピールするような設計は施されていないと、このカメラの立ち位置を解説。隠しモニタは画面へのアクセスに時間が掛かる可能性を指摘し、カメラの設定を変更する時に手間取る事があるとコメント。EVFを見ながら設定変更可能ではあるが、それをやりたいと思わないかもしれないと感想も述べています。
このカメラの核となるのは、素晴らしいイメージセンサーと描画エンジンであり、画像が素晴らしいだけでなく、高速AFと高速連写機能によるハイスピード撮影も実現していると評価。加えて幅広いXレンズラインアップを展開している事も挙げ、ほとんどの写真家にフィットするレンズが何かしらあるはずとレンズの強みも評価に加えています。
「X-Pro3」は、「X-T3」の性能を引き継いた「X-Pro2 後継機」で、新フィルムシミュレーションなど新たな機能も追加しており、OVF/EVFを備えたレンジファインダーカメラを求めている場合、「X-Pro3」は独自(ユニーク)な撮影体験を提供するカメラであると結論付けています。
ISO感度に関しては、ベース感度 ISO160より下の拡張ISO感度 (80 /100 / 125)のダイナミックレンジは通常よりも狭くなるとのこと。ノイズ耐性は「X-T3」「X-T30」同様に素晴らしい性能を発揮し、高感度時でもノイズレベルは低く、ディテールと彩度も維持していると高い評価をしています。