ライカ M 240 は、現代的なカメラに進化したデジタルレンジファインダーカメラ
DxOMark が、ライカ M Type 240 のスコアとレビューを掲載しています。これまでライカ機種の中では最高の数値を叩き出しているものの、DxOMarkテストにおいて最高スコアを叩き出しているフルサイズ機と比べるとやや後方に位置すスコアであると評価しています。
- ライカ M 240 は、M9と比べると1800万画素 CCD センサーから2400万画素 CMOS センサーに置き換えられている新機種である
- 総合スコアは "84" で、これまでDxOMarkが計測したデータベース上で11位、フルサイズ機の中では8位にランクされる
- 各カテゴリーで見ていくと、色深度 : 24bit で24位、ダイナミックレンジ : 13.3Evs で17位、ISO感度 : 1860iso で13位にランクしている
- 1800万画素CCDセンサーは我々の測定基準ではあまり振るわない数値であるのに対してこの2400万画素COMOSセンサーは善戦しているといって良い
- 1段画質は進化しており、600万画素以上画素数が増えているだけの事はある
- 各部門のスコアを見てみてもCCDからCMOSに切り替えた事は良かったように思える
- …が、レンズ交換式とレンズ固定式でそれぞれ最高のスコアを叩き出したニコン D800 と ソニー サイバーショット RX1 と比べるとやや後ろに位置するスコアであるのも確か
- 逆にニコン D4 や キヤノン EOS 1DXのスコアと比べてみると、ライカ M 240はセンサー性能的に追いついて来ていることが分かる
- CMOSになり画素数が増えた新型センサーに、色々な機能が追加されたライカ M 240であり、スコアだけ見て失望するのは良くない
- ライブビューや液晶画面も進化し、センサー自体もISO高感度耐性が向上しているライカ M 240は、現代的なカメラにアップデートしたデジタルレンジファインダーカメラで歓迎すべきことである
- 色味もISO高感度時でも一定の色味を保持している
- DxOMarkのテスト基準では最高のセンサーの数値までは達していないが、このセンサーはライカの大きな一歩になるのは確かである
数値至上主義やスペック至上主義のユーザーさんにとってはこのDxOMark計測結果は残念(?)な結果かもしれませんが、CCDからCMOSセンサーに移行した意義や決断も大きいし、少なくともこれまでのライカ機種の中では一番良い値を叩き出しているし、すでに海外で掲載され始めているライカ M 240のレビュー記事も良好な記事も多いのも確かです。
数値もサンプル画像も店頭での試し撮りも参考のひとつですから、どう評価するのかは個人個人に委ねられているのではないでしょうか。