ニコン 2014年4~9月期 連結営業利益 77%減の公算が高まる
日本経済新聞が、ニコンの2014年4~9月期は連結営業利益が前年同期に比べ " 77%減の50億円程度 " となった公算が大きいと伝えています。主力のデジタルカメラが欧州・中国市場で低迷し大幅減益になりましたが、利益率の高いミドル/ハイエンド デジタル一眼レフを市場投入した事により、予想されていた " 82%減の40億円 " よりも営業利益は予想を上回っているとのこと。
- ニコンの2014年4~9月期は連結営業利益が前年同期に比べ77%減の50億円程度となった公算が大きい
- 欧州、中国など世界的なデジタルカメラ販売の低迷で大幅減益だが、82%減の40億円としていた従来予想を約10億円上回る
- 採算の良い中上位クラスの一眼レフカメラの比率が高まったことが、減益率の縮小につながった
- 4~9月期の売上高は従来予想を約100億円下回り、21%減の3700億円程度となったようだ
- ただし、この中で採算の良い中上位機種の比率が高まったため、営業利益は従来予想を上回った
欧州・中国市場の個人消費の減速は以前から伝えられていますが、どうやら北米・アジア・日本市場においても " 販売台数は前年同期に届かなかったとみられる " と伝えています。利益率の高いD810/D750の投入やエントリー機の値下げを手控えたことにより販売単価が上がり、予想よりも採算が改善したようです。
ニコンは、11月6日に「4~9月期決算発表」を予定していて、15年3月期通期の業績見通しは従来予想を据え置く可能性が大きく、連結売上高は前期比8%減の9000億円、営業利益は16%減の530億円を見込むと伝えています。