ニコンが、構造改革の実施を正式発表 1000人削減へ
ニコンが、構造改革の実施を発表し " 構造改革の実施に関するお知らせ (PDF) " を公開しました。半導体事業の赤字、映像事業は市場の縮小と為替の影響で、グループ全体の構造改革を決定したとのこと。
半導体装置事業における施策
- 開発戦略の見直しにより、ArF 液浸露光装置の開発を縮小し、開発費を削減する。
- 販売方針の見直しにより、採算性重視を徹底、棚卸資産の廃棄・評価減リスクの小化を 図る。
- 生産体制の見直しおよび規模の適正化により、コストダウンを実施する。
- 組織と体制を見直し、配置転換等を含む 1,000 名規模の人員適正化で固定費を削減する。
映像事業における施策
- 製品戦略の見直しにより、従来以上に高付加価値製品に注力、高収益体質の実現を図る。
- 高付加価値製品への注力とプラットフォーム化の推進により、研究開発のさらなる効率化を 図る。
- 生産、販売体制を適化する。
- 組織と体制を見直し、配置転換等を含む国内 350 名規模の人員適正化で固定費を削減する。
本社機構
- 本社部門のあるべき姿・機能を再定義した上で、組織・体制を見直し、スリム化を図る。
- 本社部門とその他の部門で配置転換等を含む 200 名規模の人員適正化で固定費を削減する。※構造改革の実施に関するお知らせ(PDF)より
今期は最終的に60億円の赤字になる見通しで、映像事業は350人規模で人員適正化し、より高価格帯の製品に集中する事が伺えます。コンパクトデジタルカメラ関連は、さらにラインアップが絞られるのではないでしょうか。
ニコンは、9月のフォトキナ 2016の海外インタビュー記事の数々で " 今後もNikon 1を続ける " とコメントしていましたが、レンズ交換式カメラ ラインアップにも手が入るのかどうか個人的に気になります。
日本経済新聞には " 本社部門やその他の部門でも組織体制の効率化を進め、200人規模の人員適正化を実施する。全社では1000人の人員削減、配置転換を含めると1550人規模の大幅な組織再編となる。" と掲載されています。