Nikon 1 V1 / J1 はステップアップカメラだ
Digital Photography Review にNikon 1のレビューが掲載されています。このNikon 1はコンパクトデジタルカメラ・携帯電話ユーザーがステップアップするためのカメラだと結論付けています。でもその中にはニコンらしこだわりも感じるとのこと。
- 1インチセンサーを採用したのは驚きだった
- 1200万画素のマイクロフォーサーズ機と同等の画質
- J1はエントリーモデルで、V1はカメラに対してこだわりを持つユーザー用
- 両機ともデジタルカメラ・携帯電話ユーザがステップアップするためのデジカメが基本的なコンセプトに感じられる
- このカメラの最大の売りは、AFと連射速度だ (デジタル一眼レフと変わらない)
- 設定メニュー周りはシンプルに設計されているが、ダイレクトに操作できないので中級者以上は煩わしいと感じる
- 手動操作を前提に作られていない
- パフォーマンスは高くて快適に撮影できる
- 位相差AFも搭載してるので唯一スポーツ撮りが出来るミラーレス機だ
- だが部屋の中などの暗い場所だとAFは迷う傾向にある
- 部分的にシャープが強めにかかる描画
- 描画全般、ニコン D3100とほぼ同レベル
- 高感度撮影は、NRが強くかかりノイズ自体は減るが画像が滑らかになる傾向が強い
- 明るい日差しの中でも視認性の高い液晶
実はこのレビューは20ページにも及ぶボリュームあるレビューで全部はピックアップは出来ていませんが、1インチンセンサーにしては満足できる画質を得ることの出来るカメラですけど、コンセプト的に全自動で撮るカメラだけに人を選ぶカメラだと論じていますね。特に中級者以上はいろいろ自分なりの設定をして撮る場合が多いので、そのメニュー周りの使い勝手に対してかなりマイナスポイントが付いているようです。
あとニコンは、デジタル一眼レフが主力でエントリーモデルも売れているしシェアもあるので、ミラーレス市場に参入しても共食いは避けたかったはずで、この仕様に落ち着いたのは想像できますね。唯一コンセプトの違いとブランドカラーの違いで性能が競合しているのは、ソニーのαのエントリークラスとNEXぐらいではないでしょうか。