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ロビンさんのオリンパス OM-D E-M1 vs E-M5 比較レビュー

オリンパス マレーシアのロビン・ウォン氏が、自身のブログにオリンパス OM-D E-M1 vs OM-D E-M5 比較レビューを掲載しています。どうやらロビンさんは、メイン機 E-5からこのOM-D E-M1への乗換えを決意したようです。

オリンパス OM-D E-M1 と E-M5
  • オリンパス OM-D E-M1とE-M5の相違点、画質・新機能そして既存の機能の改善点についてレビューしてみようと思う
  • E-M1にはちゃんとしたグリップが採用されホールディングが良く、E-M5より快適なハンドリングを実現しているのは明らかである
  • 多くのE-M5ユーザーはボタン類が小さすぎると感じていたが、E-M1は改善されていて品質もより高くこのソリッドボディは非常に心強いのだ
  • 大きく重いレンズを使用する時、E-M1の方がバランスが取れていて、バッテリーグリップ HLD-7を使用すれば、元祖フォーサーズレンズ 50-200mm F2.8-3.5 SWD や 14-35mm F2 SWD なども優れたハンドリングで撮影可能
  • オリンパスは優れたJpeg品質で知られているが、今回ファインディテール II と TruePic VII が新たに採用されていて、個別のレンズに応じた補正を実装しさらに一歩進んだ画質を実現している
  • E-M1とE-M5で撮り比べてみると一目瞭然で、E-M5では色収差が発生するシーンでもE-M1ではカラーフリンジが制御されて完全に消えているのだ!
  • 従来どおり写真編集ソフトで色収差を補正することは簡単であるが、そういう無駄だな時間を費やす必要がなくなるのは確かである
  • E-M1は回折も補正してくれてシャープネスを保ってくれる
  • ISO高感度耐性は明らかにE-M5より改善していて、個人的にISO6400まで常用可能である
  • ISO高感度時でE-M1は、E-M5よりも詳細なディテールを保持している
  • クロマノイズは両機共によく制御していて、ISO6400までは大きな画質の違いはないように感じる
  • ISO12800~25600は、明らかにE-M1の方が色再現性が良くクリアに見える
  • より少ないノイズや色再現性を求めるならE-M1は非常に使えるカメラといえる
  • 内蔵EVFは大きな差があり、E-M1のEVFはより大きく、より快適に、より高解像度に、よりシャープに、さらなる快適なシーンを体験できる ( E-M1 : 236万ドット、E-M5 : 144万ドット)
  • しかもE-M1のEVFはシーンの明るさに合わせて輝度を自動調整してくれる「キャッツアイコントロール」を採用していて、これまで微調整が必要だった手間を解消している
  • 注目すべき重要なポイントがあり、それはEVFと背面モニタの色味(カラーバランス)が統一されていることだ
  • Wi-Fi周りはPEN E-P5より改善されている

オリンパス OM-D E-M1 vs OM-D E-M5

  • さらに画質は向上していて、ローパスレス仕様でさらに細かいディテールを解像し、ファインディテール IIで倍率色収差補正やシャープネス処理を過不足なく適正に処理してくれてる
  • とくに高感度耐性は向上していて、ISO12800~25600の画質の差は明白である
  • E-M5ではISO3200までが常用範囲だったが、E-M1では躊躇なくISO6400まで使える
  • E-M5はこれまで現行のAPS-Cデジタル一眼レフと同等それ以上の画質を実現してきているが、E-M1はさらに良くなっている
  • E-M1はどっしりしたグリップが採用されていて、E-M5よりハンドリングが快適になっている
  • E-M1はE-M5より大きなボディサイズになったが、その分ボタン/コントロール周りが大きく、ゆったり使い易い配置になっていて、進化したボディといえる
  • 5軸手振れ補正機構も改善されていて、E-M1では0.5秒のシャッタースピードも余裕で手撮り撮影が可能で、広角レンズであれば1~2秒のシャッタースピードでも手撮り出来る
  • 内蔵EVFは、E-M5よりはるかに大きく素晴らしいEVFが採用されている
  • DUAL FAST AFは、像面位相差AFで元祖フォーサーズレンズでも高速AFを実現していて、かつてのフラッグシップ機E-5と同等の(位相差)AFスピードを体感できるので、E-M1はレンズの選択肢が広いのだ
  • 像面位相差AFによる追従性能は劇的に進化している

オリンパス OM-D E-M1で改善して欲しいところ

  • E-M5と同じバッテリーを使用していて、バッテリーライフはE-M1もE-M5もほぼ同じで、改善は見当たらない
  • 可動液晶は、チルト式回転スクリーンの方が良い
  • 元祖フォーサーズレンズを使用した像面位相差AF時、フォーカスエリアがコントラストAF時と比べて狭い

結論

  • オリンパス OM-D E-M1は、APS-C デジタル一眼レフと同等もしくは上回るISO高感度耐性を実現した1600万画素センサーを採用している
  • ローパスレス仕様になりよりディテール豊かな画質を実現していて、TruePic Viiに搭載されているファインディテールⅡでレンズごとに適切に色収差や回折を補正し、これほど最適化された画像を出力するカメラは他にない
  • プロ用のカメラシステムは、より良いレンズをラインアップする意味もあり、元祖フォーサーズレンズは最高のズームレンズをラインアップしている
  • E-M1はDUAL FAST AF ( コントラストAF/像面位相差AF ) を採用していて、フォーサーズ/マイクロフォーサーズの数多くのレンズラインアップからレンズを選択することが可能なのだ
  • ちなみに元祖フォーサーズ ハイグレードレンズ/スーパーハイグレードレンズはすべて防塵防滴仕様である
  • 追尾AFも劇的に進化していて、他のミラーレスシステムと比べて明らかな差を付けている
  • E-M1はフラッグシップ機であり、マグネシウム合金でもちろん防塵防滴ボディで-10℃耐低温を実現していて、E-1、E-3、E-5同様にフラッグシップらしく非常な過酷なシーンでも信頼性の高いボディに仕上がっている
  • ついに私はE-5から乗り換える価値のあるカメラと出合ったのだ
  • OM-D E-M1に乗り換えるつもりである

元祖フォーサーズを支持し続けていたロビンさんも遂にメイン機をE-5からOM-D E-M1に乗り換えるようです。その意味を裏付ける(?)ように日本国内で、「E-M1 12-40mmF2.8レンズキット」が予想を超える予約で供給不足になる可能性をオリンパスが発表しています。

元記事には、OM-D E-M1 と OM-D E-M5 で同じシーンを撮り比べたサンプル画像が複数掲載されていて、100%等倍で比べた画像もありますから、E-M5からE-M1へ乗換えを考えているユーザーさん、どちらを購入しようか思案中のユーザーさんも参考になるのではないでしょうか。

完全にマイクロフォーサーズに移行している自分にとってこのレビューは、元祖フォーサーズユーザーがOM-D E-M1を見たレビューといった感じです。なので改善点に関しては、ちょっと突っ込みを入れたくなる気もします。