オリンパス 映像事業売却を発表 分社化し日本産業パートナーズに譲渡
オリンパス (リンク先はPDF)が、映像事業売却を発表しました。映像事業を新会社として分社化し投資ファンドである日本産業パートナーズ株式会社 (JIP)に譲渡するとのこと。9月30日までに正式契約(最終契約)を結び、2020年12月31日までに本取引の完了を目指すとのこと。
プレスリリースで興味深かった事、気になった事をピックアップしていくと…
映像事業 3期連続赤字が決定打だった模様
今でもスマートフォンやタブレットのカメラ機能が向上した事でデジタルカメラ市場が縮小していますが、オリンパスはそれでも利益が出る事業改革・収益構造を図ったものの3期連続赤字となってしまい、JIPに譲渡する事を決断した事が掲載されています。
新会社によって映像事業は続いていく
- 「PEN」「OMD」「ZUIKO」ブランドは継続
- 譲渡後もグローバル事業として継承される
- 新会社は構造改革を行い、研究開発・製造体制を維持し、高品質かつ信頼性の高い製品を提供し続ける
- オリンパス製品のカスタマーサポートを継続
新体制は遅くとも2021年からスタートしますが、それまでに今ある映像事業がどう構造改革で変わっていくのか注視したいところ。ブランドは継続するみたいですけど、現在開発中のカメラ&レンズがどうなるのか…引き続きマイクロフォーサーズで行くのか、やはりフルサイズミラーレス市場に参入するのか、良い意味で大きな決断と実行力を発揮して欲しい。
オリンパスは黒字化が見込める事業構造にしてから分社化
オリンパスは譲渡に向けて構造改革を実施し、黒字化が見込める事業構造とした上で映像事業を分社化する予定である事も明らかに。これがちゃんと上手くいくのかどうか…少なくとも決算時の額面で赤字額を減らしてきそうな予感。…というか、黒字化できるのであれば譲渡しないと思うし。
個人的なちょっとした不安
JIPに譲渡し安定的な収益を得る事で出来れば良いですけど、再び赤字が続いた場合、中国企業などに売却とかそうゆう展開は本当に避けて欲しい。最悪ソニーかどこか日本メーカーの映像事業が吸収してくれた方が良いなと。ヤシカのようにブランド名だけ買われちゃうのも嫌だな~。
あとフォトパスが今年一杯で終わる本当に理由が分かった気がします。