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米国LUMIX問題 クリス&ジョーダン氏の見解

PetaPixelがYouTubeで恒例のポッドキャストを配信し、パナソニック「LUMIX S9」大阪イベントに招待されたクリス&ジョーダン氏が今回の米国LUMIX問題について見解を語っています。

まず最初に抑えておくポイントは、LUMIXはクリス&ジョーダン氏が「LUMIX S9」を気に入る事がない事が分かった上で招待している事です。

このポッドキャストにはクリス&ジョーダン氏以外にもシャロン氏が参加しており、今回のポッドキャストの関連記事はシャロン氏が書いており、動画の中で今回の米国LUMIX騒動を " YouTube ドラマ " と表現。※シャロン氏は、元々FstoppersやImagingResourceなどにいた方の模様

3人のディスカッションを見てみるとジェラルド氏とは部分的に異なる見解を持っており、個人的に興味深かったポイントをざくっりとピックアップしてみました。

クリス氏とジェラルド氏は同じカナダ人で彼がどのようなテストを行っているのかテクノロジー精通しており、長年に渡って関係を続けているとのこと。ジェラルド氏が言いたい事は分かるが、すべてに同意しないとコメント。※確かジョーダン氏もカナダの方だったような気がする

今回のような旅行イベントについてジェラルド氏は否定的な発言をしましたが、両氏は違う考えを持っている模様。ジェラルド氏の動画は新進気鋭というかこれからのインフルエンサーやクリエイターに向けたメッセージだと思いますが、今回の大阪イベントには新顔のインフルエンサーなども参加していたようで、クリス氏は多くの若いクリエイター達は自分たちの基盤となるモノを築きたいと思っているのでパナソニックがこれらのイベントに彼らを連れて行く事は素晴らしい事だと思うと擁護。特に今回の「LUMIX S9」は若いクリエイターを対象にしたカメラである事にも触れています。

例の動画でジェラルド氏が呼ばれなかったという発言をしましたが、3人はカメラが原因ではないとコメント。(※ジェラルド氏は初代「S5」を " 奇妙 " と発言しブラックリスト入りした事を動画で告発)

すべてのメーカーのマーケティングチームはそれぞれ異なる考えがあり、誰を招待したいのか、どのようなイベントを開催したいのか、戦略の違いがあると説明。

ジェラルド氏はこういうイベントに参加する時は友人達とくつろぎたいだけで、後で動画(本格的なテスト)を作ると話していたが、私達のアプローチはまったく違うとクリス氏。多くのクリエイターが自宅やスタジオで撮影している事を批判するつもりはないが、イベントにおけるフィールド撮影は素晴らしい機会であり、感謝しており、私達はジョーダンのように懸命に働いていると明言。スポンサーに忖度していると思わないで欲しいとコメント。

イベントで実機を初見から得られるモノは大きな価値があり、それがレビューではなくインプレッションである事は承知しているとのこと。短い時間で可能限りテストをするし、最終的にフルレビューも行うと通常の流れを説明。

メーカーとの関係性についても触れており、(今回のようなイベントで)メーカーは大金をつぎ込み、多くの時間と多大な労力を費やしているが、それが悪い事だとは思わないとコメント。もちろん彼らが今回のような旅行に招待した時、私は敬意をもって一生懸命働き、視聴者のために最善を尽くすとクリス氏。

ジェラルド氏の新しいYouTubeクリエイターに向けた取り組み方の心構えについたメッセージは良い事であると評価しつつも、彼の動画は(このような旅行イベントは)やるべきでない、誰も参加すべきない、メーカーは開催すべきでないと話が脱線してしまったと感想を述べています。

シャロン氏は、カメラメーカーとのコミュニケーションの大事さを語っています。 LUMIXはクリス&ジョーダン氏が「LUMIX S9」を気に入る事がない事が分かった上で招待したのは、2人が率直かつ正直でありながら失礼な状況にならないようにするバランスを分かっているからとのこと。クリス氏は、これは本当に重要な事で(日本の企業)文化的な側面もあると説明しています。 私の考えが古いのかもしれないが、招待されて感謝するし、我々にとって興味深いコンテンツを得る素晴らしい機会であるとコメント。

(イベントで)エンジニアに直接機能の説明をしてもらったり、なぜこれをしたのか、なぜこれを選んだのか説明してもらう事が重要で、新しく始めた人に対して質問する事や確認する事の大切さをアドバイスし、(メーカーに)敬意を持ってくださいとクリス氏。