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米国タムロン 生産の影響が最小限である事を告知 しかし米国オフィスは3月23日から閉鎖

タムロンの良いニュースと悪いニュース。SARが、米国タムロンが株主に向けた2020年3月16日付けのプレスリリースでレンズ生産に対して新型肺炎の影響は最小限で大きな影響を受けていない事を告知していると伝えています。しかしニューヨーク州で全労働者が自体待機の命令が出たため米国タムロンオフィスは3月23日から閉鎖される模様。

タムロン プレスリリース

生産と売上に影響なし
このプレスリリースは株主だけに向けたモノで米国タムロン公式サイトでは公開されていません。もちろん国内でも工場の稼働状況を伝えるプレスリリースも今のところありません。中国工場は2月9日まで閉鎖されていたものの2月10日以降徐々に再開され、現在従業員が従来通り業務に就いており影響が最小限である事が伺えます。加えて日本とベトナムの工場は通常通り稼働しており、交換レンズの開発に遅れはないとのこと。あと売上的にも中国市場のタムロンレンズの利益は全体の10%に過ぎず、収益的にも大きな影響はない模様。

SARはこのプレスリリースを根拠に「70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056) 」が夏になる前に市場投入される事になれば良い!とコメント。

しかし新型肺炎は、欧州に飛び火し米国でも大流行の兆しが…。米国タムロンの公式トップページを見てみると興味深い告知が掲載されています。SARは、これに一切触れていません。

タムロン プレスリリース

米国タムロンオフィスは、3月23日から閉鎖
3月20日ニューヨークで社員や従業員の出勤を禁じ、自宅待機を義務づける命令が出たため、3月23日から命令が解除されるまでタムロンオフィスが閉鎖される事を告知しています。先日からニューヨークは外出禁止にするかどうか市長と州知事が対立しており、最終的にニューヨーク州の全労働者が自体待機という結論に。

生産に影響はないとしても販売体制や、市場の状況そして消費者マインドも重要なので、「70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056) 」が予定通り春の発売に踏み切るのか、各国の状況に合わせて投入していく事になるのか注目です。