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タムキュー「90mm F/2.8 Di III MACRO VXD」発表 名作は時間を超える

タムロンが、ついにミラーレスカメラ用 タムキュー「90mm F/2.8 Di III MACRO VXD (Model F072)」を発表しました。2024年10月24日発売予定で対応マウントとソニーEマウントとニコンZマウント。キャッチコピーは " 名作は時間を超える " です。

タムロンレンズ

90mm F/2.8 Di III MACRO VXD 基本スペック

  • 画角(対角画角) : 27°2′
  • レンズ構成 : 12群15枚
  • 最短撮影距離 : 23cm
  • 最大撮影倍率 : 1:1
  • フィルター径 : Φ67mm
  • 最大径 : Φ79.2mm
  • 長さ : Eマウント 126.5mm / Zマウント 128.5mm
  • 質量 : Eマウント 630g / Zマウント 640g
  • 絞り羽根 : 12枚 (円形絞り)
  • 最小絞り : F16
  • 付属品 : 丸型フード(フィルター回転窓付)、フロントキャップ、リアキャップ
  • 対応マウン : ソニー Eマウント / ニコン Zマウント
  • 希望小売価格 : Eマウント 126,500円(税込) / Zマウント 134,200円(税込)

ついにミラーラスカメラ用 タムキューが登場
タムロンの90mmマクロレンズは顧客から " タムキュー " の名で親しまれてきた歴史あるレンズで、心待ちにしていたユーザーさんは多いのではないでしょうか。今回はソニー " Eマウント " だけでなく、ニコン " Zマウント " も用意されいます。プレスリリースや製品ページを見てみると、ソニー用もニコン用もライセンスを受けて開発した事が確認できます。

絞り羽根12枚 奇麗な玉ボケと美しいボケ味に期待
今回の「90mm F/2.8 Di III MACRO VXD」は、タムロン初の絞り羽根 " 12枚 " 仕様となっており奇麗な玉ボケに期待。マクロレンズならではの接写時の美しいボケ味の仕上がり具合にも期待です。タムロンは " 優れた解像力ととろけるボケ味 " と表現。製品ページを見る限り、F値を絞り込んだ時の " 光芒 " 表現も自信がある事が伺えます。もちろん等倍マクロ撮影も可能です。

レンズ構成図

「90mm F/2.8 Di III MACRO VXD」のレンズ構成は12群15枚。その内4枚が " LD (異常低分散) " となっています。LDレンズ4枚を採用する事により、光の分散性を徹底的に抑制し、軸上色収差と倍率色収差を良好に補正するとのこと。レンズにはゴースト・フレアの発生を抑えるBBAR-G2コーティングが施されており、逆光下でも被写体のディテールを細部まで捉え、クリアでヌケの良い画を収めることが可能としています。

MTF

MTFチャート マクロレンズらしくコントラストが高い
「90mm F/2.8 Di III MACRO VXD」のMTFチャートを見てみると、10本/mm(低周波)カーブの中心部はほぼ1に近い値で、周辺部も高い値を維持しており全体的にマクロレンズらしい高コントラストを実現している事が伺えます。一般的に10本/mm特性は、0.8以上あれば優秀なレンズ、0.6以上あれば満足できる画質が得られると言われています。30本/mmカーブは解像度(シャープネス)を表しており、中心は高く周辺部に行くに従ってなだらかにカーブを描いて落ち込んでおり、接写を前提としたレンズである事が伺えます。上記のMTFチャートはF2.8開放時のモノですが、製品ページには " 被写界深度が浅く、四隅のシャープネスが損なわれる懸念のある近接撮影でも画面全体をシャープに写すことができます " と表現しています。

AFはタムロン史上最高レベルの高速・高精度な動作
AFはリニアモーターフォーカス機構VXDを採用する事により、タムロン史上最高レベルの高速・高精度な動作で、最短撮影距離から無限域までスピーディかつストレスのないピント合わせが可能とのこと。カメラ側の追尾性能にも依存すると思いますが、" 動体追従性も高く、昆虫など不規則に動き回る被写体でも、その動きを逃しません " と表現しています。

新型窓付きフード

新型窓付きフード
「90mm F/2.8 Di III MACRO VXD」に付属するレンズフードは、フィルター操作が可能なスライド窓を採用した新型窓付きフードとなっています。レンズフードを外す事なく、回転式のPL・ND・クロスフィルターをフードを装着したまま条件を細かくコントロール可能とのこと。実際のフィーリングが気になるところ。

発売日・価格(税込)

  • 発売日 … 2024年10月24日発売予定 (E/Z)
  • 希望小売価格 … Eマウント 126,500円 / Zマウント 134,200円
  • 公式オンラインストア価格 … Eマウント 107,800円 / Zマウント 114,400円
  • マップカメラ価格 … Eマウント 97,020円 / Zマウント 102,960円

すでに予約を受け付けておりマップカメラの売り出し価格(税込)は、Eマウント用 97,020円、Zマウント用 102,960円となっています。Zマウント用の方が少し高い価格設定となっていますが、両マウント用はタムキュー価格を出来るだけ維持している印象です。

カタログ

45年の歴史が分かるタムキュー歴史ページも用意されおり、フライヤー(PDF)もダウンロード可能。製品ページに現時点でサンプル画像4枚が掲載されており「90mm F/2.8 Di III MACRO VXD」の仕上がり具合が確認できます。