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スマートフォン市場でカメラ&レンズメーカーに動きあり

先週スマートフォン市場でカメラ&レンズメーカーに動きがありました。ひつとつはノキアとツァイスが再びタッグを組みAndoridスマートフォンを開発するニュース、もう1つは業務用シネカメラ市場で独自のスタイルを築くREDがスマートフォン " Hydrogen One " の(開発)発表を行ったニュースになります。

ツァイスの公式Twitterに上記の映像が公開され、再びノキアとツァイスが共同開発を行う事を告知し、映像の最後には今年市場投入する予定である事が分かります。最近ではライカがファーウェイとスマートフォンを共同開発し注目を集め日本市場でも人気を博しています。ハッセルブラッドもモトローラのスマートフォン Moto Zに装着可能なMoto Mods | Hasselblad True Zoom を市場投入していますが、ノキアとツァイスはその先駆け的な存在で日本に投入されるのかどうか分かりませんが、どのようなスマートフォンが登場するのか楽しみです。

RED Hydrogen One

RED Hydrogen One

シンプルな告知ページが公開され " Product Details " のリンクをクリックすると詳細は明らかにされていませんが、ざっくりとした機能をリストアップしたPDFがダウンロード可能になっています。

  • 5.7インチ ホログラフィックディスプレイ : 詳細は明らかにされておらず、アマゾンFire Phoneの立体効果「ダイナミック・パースペクティブ」や 任天堂 3DSD「裸眼3D ディスプレイ」のようなディスプレイになるのではないか?と海外で報道
  • 2D/3D、VR、AR、MRをサポートしシームレスに切り替えが可能
  • H4V (RED Hydrogen 4-View : RED独自コンテンツに対応)
  • Android OS搭載
  • マルチバンド対応スマートフォン
  • USB-C
  • MicroSDカードスロット
  • 「H3O」アルゴリズムによる立体的なサウンド (疑似的な5.1チャンネルに対応)

価格はチタニウム版が1,595ドル、アルミニウム版が1,195で予約受付が開始されています。PDFには2018年1月~3月発売予定と掲載。

シネマ・業務用映像系メディア Newsshooterに興味深い記述があり、スマートフォン市場のシェアを奪い取る製品でなくともREDには熱狂的で忠実な信者がいてビジネスが成り立つ事、過去10年間REDは不可能と思われるプロジェクトを立ち上げ最終的に払い戻しに至ったケースがある事も挙げています。記事自体は期待を込めた内容となっていて、単なるスマートフォンではなく、モジュラーコンポーネントシステムが追加される可能性がある模様。現時点でREDカメラ Scarlet / EPIC / Weapon でモニター・コントローラーとしても使用可能だそうです。

話は少し変わりますが、先週ニコンが " スマートフォンに対抗する小型カメラを開発中 " というインタビュー記事が登場しましたが、フランス語から英語の翻訳する際の " 誤訳 " と判明しました。今回の報道のように海外メーカーは積極的にスマートフォン市場に対して関係性を構築しつつあります。ニコンが、今後スマートフォン市場に対してどのようなアプローチを図っていくのか気になっている方は多いのではないでしょうか。