キヤノン 2013年第2四半期のデジタルカメラ全体の世界需要は19%減
キヤノンが2013年第2四半期の決算を発表しています。4月~6月の世界需要は、前年比でデジタルカメラ全体の売り上げは19%減少、レンズ交換式カメラは4%減少、コンパクトデジタルカメラにおいては26%も減少しているそうです。イメージングシステム全体としては、4.4%増加とのこと。
- 公開されている音声データの説明によると…
- イメージングシステム全体でみると4.4%のプラス成長 営業利益業は0.5%増
- 日本国内ではアベノミクスの影響があり消費者心理が上向いたためにレンズ交換式カメラは堅調に伸びている
- 欧州や中国においては、伸び悩んでいる
- カメラは趣向性のある製品で、需要回復は後回しにされてしまうので在庫解消が遅れている
- 在庫解消に向けて値下げを行っているが、店頭も在庫を絞っているので前年比4%減少している
- しかしデジタル一眼レフ市場のシェアは引き続きキヤノンが首位を維持している
- コンパクトデジタルカメラは、先進国・新興国ともに需要は減少している
- 高倍率ズームレンズを搭載したコンパクト機が売り上げを伸ばしたものの、前年比26%減となった
- インクジェットプリンターは、地域特性に合わせた販売戦略を行っていて、3%減となっているがタイの洪水の影響を考えると順調に推移している
- インクジェット+消耗品の売り上げは、17.3%増である
年間の見通しにも触れていて…
- ミラーレス機の市中在庫を2000万台から1950万台に引き下げる
- それに合わせてミラーレス機の販売予定台数を920万台から900万台に下方修正
- デジタル一眼レフの市中在庫は適正水準だが、消費者の低価格志向が強い
- 撮影性能の進化、小型軽量化、動画機能向上などユーザーのニーズに応えていく
- 来年以降は、本来の2桁成長を見込んでいる
- コンパクトデジタルカメラも7000万台から6600万台に引き下げ、販売予定台数1450万台から1400万台に下方修正している
- カメラの売り上げは、7.1%の増収を見込んでいる
- インクジェットプリンターはライナップの充実を考えていて、年末商戦では新製品を投入する予定
- イメージングシステム全体の売り上げ9.3%増、営業利益21%増になる見込み
すでにオリンパス、富士フイルム、パナソニックはエントリークラス コンパクトデジタルカメラの開発から撤退をはじめていますが、キヤノンもコンパクトデジタルカメラの売り上げの落ち込みは顕著のようです。やはりスマートフォンなどの影響が大きく感じます。
今のところエントリークラスのコンパクト機の開発も続けるようで、エントリー&ミドルクラス、そして付加価値のあるコンパクト機でラインアップを強化していくようです。