キヤノンのシネマビジネスは市場に浸透しつつあるようです
EOS HDとCanon Watchのキヤノンのシネマビジネスに関する記事を見る限り、徐々にシネマビジネスにCINEMA EOS システムが浸透しつつあり、キヤノンのシネマ業界に対する取り組みがおぼろげながら感じるようになってきました。
まずはEOS HDの記事で、第86回アカデミー賞の作品賞と撮影賞にノミネートされている作品の中で、CINEMA EOS と GO Proを使用している作品が増えた反面、フィルムのみで撮影された映画が激減し、9作品がデジタル、4作品がフィルムで撮影した作品とのこと。しかもREDで撮影された作品は、この作品賞と撮影賞で一切ノミネートされていないそうで、こっちの方こそサプライズだ!と伝えています。
C300とC500が使用されているようで、C500は4K用途で使用され、C300は小型設計なので手持ち撮影用とで使われていると思われます。「The Wolf of Wall Street / ウルフ・オブ・ウォールストリート」でC500、「Captain Phillips / キャプテン・フィリップス」「her / 世界でひとつの彼女」でC300が使用されているそうです。
そしてCanon Watchの記事は、キヤノンが今年もサンダンス映画祭 2014(1月16~26日開催)のスポンサーになると発表した事を伝えています。サンダンス映画祭は世界最大級のインディーズ映画祭で、キヤノンはこれまでも協賛していて、去年はこの会場でEFシネマレンズなどの新製品を出品していたりしています。
インディーズ映画からハリウッド映画まで隙間なくキヤノンが仕掛けているな~という印象がする記事だったのでまとめてみたのですが、今年はさらに新型シネマ EOSの登場も予想されていますし、今後どこまでシネマ市場でシェアを伸ばしていくのか興味津々です。
ただ、一般的なデジタル一眼レフ市場で、動画に傾倒した製品造りではなく、あくまでもスチールカメラとして静止画メインの戦略でいって欲しいな~と思う気持ちもあります。