キヤノンも低価格帯コンパクトデジタルカメラ市場から撤退へ
去年あたりから日本のカメラメーカーが低価格帯コンデジ市場からの撤退が顕著になってきましたが、キヤノンも撤退し、高機能コンパクト機とデジタル一眼レフに集中すると日刊工業新聞が伝えています。※Update : この件に関してキヤノンが明確に否定している記事も登場しています。
- 撤退を検討しているのは、20,000円以下の低価格帯コンデジ
- 御手洗冨士夫会長兼社長が、「社内で低価格帯の継続を求める声もあるが、やめる方向」とインタビューにコメント
- 年20種類程度のペースで投入してきたコンパクトデジタルカメラ新機種を1~2年かけて半減させる見通し
- スマートフォンと差別化が可能な高倍率ズームレンズなど搭載した高機能コンパクト機は販売を継続
パナソニック、オリンパス、ニコン、富士フイルムなどは、すでにエントリークラスのコンデジ市場を撤退を明らかにしていて、すでにそれに向けてラインアップの再構成を図っている状態です。キヤノンは強気な姿勢でしたが、2013年 12月期 決算説明会で特にコンパクトデジタルカメラの落ち込みが明らかになりましたから、キヤノンも他社同様に同じ流れになってしまった印象です。
エントリークラス市場で失う利益をどこで得るのか注目が集まると思いますが、これも他社同様にハイエンドコンパクト機とデジタル一眼(レフ)に経営資源を集中するそうです。あとはスマートフォン市場にキヤノンが打って出るのか出ないのか個人的に気なるところ。
ライバル会社でもあるニコンは以前からスマートフォン市場への参入が噂されていて、すでに中国のメーカーが描画エンジン EXPEEDを採用したスマートフォンを開発しているとの情報(噂)もあり、加えてスマートフォン市場も勘案しながら新規事業に取り組みたいとニコン社長 木村眞琴氏がインタビューでコメントしています。キヤノンも以前、HTC oneにキヤノンレンズが採用されている?という噂記事もありました。
今後、キヤノンの低価格コンパクトデジタルカメラ市場からの撤退に関して正式発表があるかもしれません。