キヤノンが、EF50mm F1.8 STM を発表 AF向上 円形絞り採用
キヤノンが、EF50mm F1.8 IIをリニューアルし、後継レンズにあたる EF50mm F1.8 STM を発表しました。コンセプトはそのままに、STMを採用しAFが向上、円形絞りが採用され、最短撮影距離は35cmと短くなり、ゴースト・フレアを低減させるコーティングが施された単焦点レンズになります。発売日予定日は2015年5月下旬、希望小売価格は19,500円(税別)となっています。
おもな特長
“EF50mm F1.8 STM”は、1990年12月の発売以来好評を博し、現在も全世界で月産7万本以上を誇るロングセラーとなっているEFレンズ「EF50mm F1.8 II」の後継機種です。
小型・軽量設計でF1.8の明るい開放絞り値の単焦点レンズ
本レンズは、人間の視覚に近い50mmの標準画角とF1.8の明るい開放絞り値を持った小型・軽量のEFレンズです。定評ある光学設計を継承し、デジタルカメラでの撮影に適したコーティングを採用しています。また、絞りを5枚羽根から円形絞りの7枚にしたことで、背景を円形で美しくぼかした撮影表現を可能としました。APS-CサイズのCMOSセンサーを搭載したEOSシリーズに装着した場合には、35mm判換算で焦点距離イメージが約80mm相当となり、ポートレート撮影に最適です。
従来機種よりも静かなAF駆動の実現に加えて操作性が向上
ギアタイプのステッピングモーター(STM)を採用することにより、従来機種と比べて静かなAF駆動を達成しています。加えて、AFでの合焦後に、AFモードのままマニュアルフォーカスを可能とするフルタイムマニュアルフォーカス機構も搭載しています。また、35cmの最短撮影距離と0.21倍の最大撮影倍率を実現しており、従来機種よりクローズアップした撮影が可能になるなど、映像表現の幅を広げ、操作性の向上も実現しています。
高品位な外観デザイン
外装に施した質感のある梨地塗装のほか、鏡筒の外周部分にブラックリングを採用し、マウント部には金属を採用するなど高級感のある外観デザインに仕上げています。 ※プレスリリースより
EF50mm F1.8 STMの基本的なスペックは…
- 画角(水平・垂直・対角線): 40°・27°・46°
- レンズ構成 : 5群 6枚
- 絞り羽根枚数 : 7枚
- 最小絞り : 22
- 最短撮影距離 : 35cm
- 最大撮影倍率 : 0.21倍
- フィルター径 : 49mm
- 最大径×長さ : φ69.2mm×39.3mm
- 質量 : 160g
この50mm F1.8はロングセラーの人気レンズで、安価でF1.8の大口径を実現しながらも小型軽量化を実現した単焦点レンズで、今回基本的な光学系はそのままのようですが、新コーティング、STM(ステッピングモーター)を採用し、最短撮影距離が35cmに短くなり実際のフィーリングが向上していそうな予感です。
海外ではEF50mm F1.8のクローンレンズが登場しましたが、その事も今回のリニューアルに関係しているのでしょうか。噂の時点ではIS(手振れ補正)も期待されていましたが、採用されなかったようです。今後もこのレンズは、キットレンズの次に購入する候補に挙げられる単焦点レンズになるのではないでしょうか。