DxOMarkが、キヤノン EF11-24mm F4L USM のレンズスコアを公開 超広角の王者
DxOMarkが、キヤノンの超広角ズームレンズ EF11-24mm F4L USM のレンズスコアとレビューを掲載しています。シャープネスが高く歪曲もよく制御していると高評価で、ニコン 14-24mm f/2.8G EDよりもF値が暗いが、その分ワイドな焦点距離を実現し、画質も妥協していないと評価しています。レビュータイトルに " 超広角の王者 " と付けられています。
EF11-24mm F4L USMの総合スコアは " 21ポイント " で極めて高性能な超広角ズームレンズであると評価しています。予想通り周辺より中央部分がかなり高いシャープネスを実現しているが、この手のレンズとして全域非常に高いシャープネスを実現しているとコメントしています。超広角ズームレンズだけに、とくに歪曲の制御の評価が高い模様。
シグマ 12-24mm f4.5-5.6 EX DG HSM II と比べてみると、シグマ 12-24mm の中央部分のシャープネスは悪くないが、キヤノン 11-24mmの域には達しておらず、歪曲に関しても差がありシグマ 12-24mmは強い歪曲があり、色収差も周辺減光もキヤノン 11-24mm よりも高いスコアであるとコメントしています。しかしF値の違いと価格差がかなりある事も考慮に入れる必要がありそうな事も示唆しています。
ニコン AF-S Nikkor 24-24mm f/2.8G ED とも比較していて、D810ではなく、D810よりセンサースコアの低いD3Xのでテストしたスコアである事を考慮した方が良いようです。それを前提に両レンズは匹敵する光学性能であると評価しています。シャープネスはほぼ同等、色収差と周辺減光はニコンの方が優れているようですが、この点も焦点距離やF値を考慮に入れる必要性を伝えています。
キヤノンの望遠レンズラインアップは昔から強く、超広角レンズ群は弱いとされてきたが、今回の EF11-24mm F4L USM は、ニコン/シグマなどの競合レンズに対して競合できる事が証明されたと結論付けています。ニコン 14-24mm f/2.8GよりもF値は暗いが、よりワイドな焦点距離を実現し、画質も妥協していないと評価しています。